消火活動を行うヘリコプター(7日午前9時3分、南陽市宮内で)=五嶋健撮影消火活動を行うヘリコプター(7日午前9時3分、南陽市宮内で)=五嶋健撮影

 南陽市宮内の山林火災は発生4日目の7日、ようやく鎮圧状態となった。秋葉山山頂やその北側では同日朝も煙が確認されていたが、県や陸上自衛隊のヘリコプターが上空から散水し、延焼の恐れがなくなった。県によると、焼失面積はこの10年で起きた県内の山林火災で最大。 市災害対策本部によると、7日は午前6時40分頃から陸上自衛隊や県のヘリコプター5機が上空から散水を行った。このほか、地上から消防職員・消防団員計約150人などが消火活動を行い、午後5時57分に鎮圧した。 焼失面積は7日正午現在で約137ヘクタール。これまでに、初期消火をしていた70歳代男性が足にやけどを負い、山小屋1棟とトイレ1棟が全焼した。 市は148世帯410人に出していた避難指示を、鎮圧の確認とともに解除し、避難所も閉鎖した。◇ 連休明けの7日、現場付近の3小中学校では、安全確保のため、児童・生徒たちが保護者による送迎などで登校した。 現場から1キロほどの市立宮内小では、同日の昼になっても校内から煙が見えたという。避難指示が出た地区の児童4人の保護者に送迎を依頼したほか、自主的に送迎をした家庭もあった。ヘリの発着地点になっている向山公園野球場近くからの登校班の児童7人には、吉水順一校長が登下校に付き添った。 小1と小4の子どもたちを迎えに来た近くに住む会社員の男性(44)は「山から家は遠いが、2階から火が見えたこともあって心配で迎えに来た。子どもたちは怖がっていないが、親としては心配です」と話した。◇ 大規模な山林火災が相次いだことを受け、県は7日、緊急連絡会議を開き、被害状況や今後の対応を確認した。県は今月31日までを「特別警戒期間」とし、県森林組合連合会などと連携し、パトロールを強化する考えを示した。 会議には吉村知事や県幹部ら約20人が参加。南陽市の山林火災の焼失面積については、2014年以降、県内で起きた山林火災で最大であることも報告された。 吉村知事は「やむを得ずたき火をする場合は事前に消防署に届け出を行い、山菜採りで山に入る際はたばこの火の不始末に十分注意してほしい」と県民に呼びかけた。

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