佐賀県神埼市のふるさと納税PR強化事業を巡る官製談合事件で逮捕・起訴された前市長の辞職に伴う同市長選で、初当選した実松尊徳氏(57)が30日、初登庁した。実松市長は市幹部職員を前に「皆さんの力添えをいただきながら、総合力で今の厳しい状況を乗り越えて、市政を前に進めていきたい」と決意を述べた。執務室で取材に応じる実松市長執務室で取材に応じる実松市長 実松市長は午前8時半頃、約2か月半の間、市長不在だった市役所に到着。200人ほどの市職員らに拍手で迎えられ、花束を受け取ると、にこやかな笑顔を見せた。その後、3階大会議室で就任式が行われ、市の幹部職員44人に「現場(市民目線)を大切にしてほしい」「悪い話ほどしっかりと報告してほしい」「仲間を大切にしてほしい」という三つのお願いを呼びかけ、停滞している人事や予算にも速やかに着手する考えを明らかにした。

 式の終了後、報道陣の取材に応じた実松市長は「市のためにこれから取り組めるということでわくわくしている反面、責任の重さを改めて感じる。まずは信頼回復に努めたい」と語った。 事件を受けての再発防止策については「市議会と一緒になって今回の事案を検証し、(市民に)きちんと説明した上で対策を講じていきたい」とした。 また近年頻発する大雨災害への対応強化を図る考えも示し、「(県職員としての)これまでの経験を生かし、国や県、企業などと連携しながら足りない部分を補いたい」と述べた。
 就任式に出席した幹部職員の一人は「やっと新市長の下で(市政が)歩き出したことにホッとしている職員が多いと思う」と
安堵(あんど)
した様子だった。
 市によると、市長不在の中、職務代理者を務めていた平方利郎副市長は30日付で辞職した。副市長ポストは空席となる。

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