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2026.10.26
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第79回全国高校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ)県予選
10月25日 クラサス武道スポーツセンター
男子準決勝
柳ケ浦116(32ー23、30ー12、30ー14、24ー17)66大分舞鶴
別府溝部学園110(30ー16、26ー10、33ー15、21ー19)60臼杵
ウインターカップ県予選の男子準決勝が行われ、第1シードの柳ケ浦と第2シードの別府溝部学園がともに50点差の圧勝で決勝進出を決めた。令和に入り、県内主要大会の決勝で幾度となく激突してきた両校。攻撃力で圧倒する柳ケ浦に対し、別府溝部学園は守備から接戦に持ち込む構えだ。両監督が描く対照的な勝利のシナリオから、決勝の行方を探る。
柳ケ浦 100点超えは通過点、王者が狙う完全決着
116得点、50点差の圧勝。それでも柳ケ浦にとって、準決勝はあくまで通過点だった。インフルエンザの影響でベストメンバーを組めず、主力の出場時間も制限したが、大分舞鶴を116―66で退けた。中村誠監督は「ちょっとほっとしている。ここでこけたら何にもならない」と安堵しながらも、視線はすでに決勝へ向いていた。
全国トップレベルの強豪と対戦するU18日清食品トップリーグと、県内の戦いでは求めるものが違う。中村誠監督が今大会で掲げるテーマは明快だ。「今は100点取る練習。ディフェンスはある程度目をつぶっている」。失点は準々決勝の44点台から66点に増えたが、それを補って余りある得点力を示した。
準決勝では第1クオーター(Q)こそ9点差だったが、第2Q以降は攻撃の勢いが加速。第3Q終了時には92得点に達し、相手を突き放した。主力に頼り切らず、攻撃の強度を維持できたことも収穫だ。中村監督は「100点取れれば勝てるということの証明」と胸を張る。
決勝の相手は宿敵・別府溝部学園。県高校総体では前半に競り合う時間帯があった。その反省を踏まえ、今回は立ち上がりから全開で攻める。「最初から走って、走って100点取って勝つだけ」。目指すのは30点差以上をつける圧勝だ。相手の守備に合わせてペースを落とすつもりはない。走力と攻撃力を前面に押し出し、序盤から主導権を握る。相手に反撃の糸口を与えず、試合を決め切ることが理想だ。
「自分たちのやるべきことができれば、間違いなく勝てる」。中村監督の言葉には揺るぎない自信がある。王者が目指すのは単なる勝利ではない。全国で磨いた攻撃バスケットを40分間貫き、力の差をスコアに刻み込むことだ。
3連覇に向けて隙のない柳ケ浦
別府溝部学園 70点未満に封じ、最後の1分で勝負する
「残り1分で、うちが3点ぐらいリードしている展開がいい」。別府溝部学園の伊藤滋監督が描く勝利のシナリオは柳ケ浦とは対照的だ。100点を奪うのではなく、相手を70点未満に抑える。攻撃力で勝る王者を守備で封じ、最後の1分に勝負を懸ける。
準決勝では臼杵に110―60で快勝した。第1クオーター(Q)から主導権を握り、前半で56―26と大量リード。第3Qにも33点を積み上げ、危なげなく決勝進出を決めた。伊藤監督が高く評価したのは、110得点を奪った攻撃力よりも精神面の成長だった。「技術はそれなりにある。ただプレッシャーや緊張感からファウルトラブルになったり、ミスで点差がついたりしていた。それがぐっと減ってきた」。重圧のかかる場面でも冷静にプレーできるようになったことが最大の収穫だ。
その成長の真価を問われるのが決勝だ。柳ケ浦の爆発的な攻撃を前にミスが続けば一気に点差を広げられる。伊藤監督も「点の取り合いになったら少しきつい」と認める。相手の得意な展開に付き合わず、守備の強度を保ち、試合のテンポをコントロールすることが不可欠だ。
目標は失点を70点未満に抑えること。「うちは相手より1点でも2点でも多く取れればいい」。大差で勝つ必要はない。接戦に持ち込み、最後まで勝機を残す。そのためには相手の連続得点を防ぎ、苦しい時間帯でも冷静さを失わないことが重要になる。
両校は何度も対戦を重ね、互いの特徴を知り尽くしている。「データは全部ある。あとはメンタルも含めた微調整」と伊藤監督。戦術の大幅な変更より準備してきたことを重圧の中で遂行できるかが問われる。
柳ケ浦が狙う30点差の圧勝か、別府溝部学園が望む最後の1分までの接戦か。試合の主導権を巡る攻防こそが、決勝最大の見どころとなる。
攻守が充実する別府溝部学園
(柚野真也)
