
3度目の心斎橋BIGCATでの単独公演のチケット完売を目指す「かずき山盛り」
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TikTokなどSNSのショート動画を賑わせているバンドが奮闘している。大阪発のパンクバンド「かずき山盛り」で、25日に大阪・心斎橋BIGCATでの単独公演が控える。彼らはチケット完売に向けて、できる全てのことに全力を尽くしている。そんな3人が本紙の取材に応じた。
2019年6月に始動した男性3人組。パンクを軸にさまざまなジャンルを取り入れた音と一度耳にすると忘れられないような詞が特徴。日本テレビ音楽番組「バズリズム02」(金曜深夜0・59)の注目アーティストを紹介するランキング「これがバズるぞ!2026」で22位に輝き、国内最大級の野外イベント「JAPAN JAM」に出演するなど勢いは増すばかり。
彼らにとって恒例ともいえる8月のBIGCAT単独公演。24年に初開催し、昨年に続いて今年が3度目。「フェスなどではお客さんが入るのですが、短い出番では僕らの全てを伝えきれない。SNS等で名前は知っていてもライブを見たことはないという人がいるので、たくさんの人が一緒に熱狂できる場所を先に用意しておきたかった」。その思いから過去2回は777円、1000円といった赤字覚悟のチケット価格で開催してきた。
しかし、3度目となる今回は「本当にガチなやつ」「サンキュー」の意味を込めた3900円。「メンバーがやりたかった特別な演出や映像演出を100パーセント実現したライブを見せたかった」と明かす。それでも「来てくれた人は“3900円でも安い”と思ってもらえるはずです。値上げはしたものの演出をやりすぎて、逆に予算オーバーで赤字になりそうです(笑い)」と明かすほどだ。
しかし、チケットの売れ行きは芳しくなかった。「公演の告知をやっていたけど、うまく伝わりきらなかった。だからこそ分かりやすく、“スポ根漫画くらいの勢いで毎日やったろう!”と切り替えました。手売りやライブ配信での呼びかけとかできることは全部やる」と息巻く。そこには泥くさくやることで成功をつかんだ事例からだった。
ギターのアズマの特技は「息をするようにバズれる」。バンドの曲を使った振り付け動画や自身の酔いつぶれている姿がTikTokを中心に流行。その結果、曲に合わせて低姿勢で前後にステップを踏み、腕を動かす「スカダンス」が特徴の「めっちゃパイレーツ」はTikTokの総再生回数が7000万回。人気漫画「NARUTO―ナルト―」に登場する忍者の走り方でサークルモッシュを行う「二次会NINJA」も総再生回数1550万回を超えるなど、地道な発信がバズにつながってきた。
成功体験を基に3度目のBIGCAT公演のチケット完売を目指す3人。「実際にチケットを買ってくださる方も多くなりました。本当に動いてみて良かったと思いますが、全てはBIGCATのためなのでバンドにとって忘れられないライブになるように頑張ります」と意気込む。小さな成功体験が積み重なり、バンドの大きな歯車が回っていく。
