独特のダミ声とユーモアを交えた話術で聴衆の心をつかんで離さず、『演説の名手』として知られた田中角栄元総理。 BSN新潟放送に残る貴重な映像から、角栄節をよみがえらせました。
【写真を見る】【田中角栄】北陸新幹線 高速道路 先端技術産業… 1984年に語った新潟の『大転換』壇上からの眼差しの先に見据えていた日本
今回は、1984(昭和59)年9月24日に開かれた、自民党新潟県連の政経文化パーティーでの講演の模様をお送りします。
ロッキード事件の一審で有罪判決を受けた翌年。なおも政界に絶大な影響力を保持していた田中角栄は、地元・新潟の未来について熱弁をふるいます。
北陸新幹線の着工や先端技術産業の誘致といった壮大な構想を掲げ、「新潟県の歴史の大転換じゃなくて何ですか」と聴衆に力強く訴えかけました。
(1984年9月24日収録)
■自民県連政経文化パーティーの角栄
昭和59年は辛い。しかし60年はまだまだ済みませんよ。
だからもう予算編成期ではなく、もう今からどんどんどんどんと立法をする。立法。それは議員立法も政府立法も構わずやるということを申し合わせておる。
そして少なくとも60年度には全部設計もでき、土地利用の道も全部開いて。
とにかく予算をつけたら、4月から必ずや施工できるようにしよう。
もうすでに北国新幹線を今年から着工してるんです。
この北国新幹線っていうこれは、高崎から出て行ったら高田から脇野田から真っ直ぐ入ってくるから、新潟県に関係ないなんて思ってることが間違いですよ。
もう長岡ではちゃんと60kmレールが2本、高田へ向かって出てるでしょ。
これが10年間で完成すれば、北陸の新幹線が完成するんじゃないですか。
名古屋からだってちゃんと今、塩尻から松本へ、長野に向かって高速道路が始まってるじゃないですか。
■産業が来ないわけない
だから来年の3月14日には(上越新幹線の)新潟と上野間が直通する。
来年の10月吉日には日本橋と新潟間の関越高速道路が開業いたします。
その10月吉日に合わせて今、新潟県に対して先端産業は、5つも6つも、長岡には約200社の立地調査が来ておるんじゃありませんか。
