
花がさを青竹で激しくたたく男衆=甲賀市甲賀町鳥居野の大鳥神社で
疫病退散や五穀豊穣(ほうじょう)を願う県無形民俗文化財の「大原祇園祭」の本祭が24日、甲賀市甲賀町鳥居野の大鳥神社であった。けんか祭りとも称される市内最大規模の「花奪(ば)い神事」では、男衆の勇壮なぶつかり合いの様子を大勢のアマチュアカメラマンらが夢中でカメラのシャッターを切った。
祭りは、室町時代の1415年から続くとされる。神事では太鼓の音が響く中、九つの地区ごとに「真花(しんか)」と呼ばれる鮮やかな造花で飾られた高さ約2・5メートルの花がさ計約50基などが、朱塗りの楼門をくぐって境内に入った。楼門の前で左右に列をつくって並んだ男衆約50人の間を花がさが通り、男衆が長い青竹で激しくたたいたり、引き倒したりした。参拝者は厄よけの御利益を得ようと、花がさに群がり、真花を奪い合った。
市歴史文化財課によると、花がさは、疫病をはやらせる神(疫神)の乗り物とされ、花がさが壊されることで疫神が地域内に留まることができなくなったと考えられるという。
市と姉妹都市の韓国・利川市から訪れた地域文化振興機関「利川文化院」のチョウ・ソンウォン院長(74)は「神事を見るのは初めて。熱気と伝統、迫力があり、とても良かった」と話した。
(中川翔太)
