オーストラリアは「トヨタ王国」

「トヨタ シティ(豊田市)」と聞いたら、日本の名古屋の近くにある巨大な企業城下町を思い浮かべるかもしれない。だが、トヨタ シティはオーストラリアにも存在するようだ。

シドニーのキングスフォード・スミス国際空港に到着し、故郷のブロークンヒル(ニューサウスウェールズ州西部)で行なわれる家族イベントに向かう途中、私はそう思った。

オーストラリアでは、ピックアップが人々の生活に深く根づいている。オーストラリアでは、ピックアップが人々の生活に深く根づいている。

いつものように、走っているクルマを観察していたところ、その大半(感覚的には85%ほど)がトヨタだったからだ。

長年トヨタは、オーストラリアで非常に高い販売実績を謳歌している。だが、いくつかの情報に当たってみたところ、世界の他の地域と同様に、ここでも中国メーカーが勢力を伸ばしている。

とはいえ、5月の販売チャートでは、テスラがオーストラリア市場の常識を覆した。どこへ行ってもよく見かけるモデルYの登録台数が、大きく伸びたのだ。純粋EVが1位になったことは、オーストラリアでは初めてだという。

とはいえ、この状況は長くは続かないだろう。テスラは巨大な自動車運搬船一隻分を市場に送り込むという、いつものパターンをまたやったのだ。

5月の販売第2位と第3位はフォード・レンジャーとトヨタ・ハイラックスのピックアップだったが、いつもはこの両者が首位争いをしており、またすぐにその状態に戻るだろう。

スペアタイヤは重要!

オーストラリアに戻って3日目の今日は、旧友のポールの家に滞在している。私の故郷は「アウトバック(奥地)」と呼ばれる広大で、未舗装路が多い、人里離れた地域だ。

むろん私たちはクルマの話をたくさんしている。ポールはこの25年間で数台のスバルに乗り換えて、運転を楽しんできた(現在は5年間で総走行距離5万mile[約8万400km]のフォレスターを所有)。

旧友の買い替え候補に挙がっている『ヒョンデ・ツーソン』旧友の買い替え候補に挙がっている『ヒョンデ・ツーソン』

だが、彼はそのスバルとの生活を終わりにしようと考えている。その理由は、カーライフを一歩前進させて、プラグインハイブリッド(PHEV)を受け入れようと決意したからだ。

そして次のクルマの候補には、トヨタRAV4とヒョンデ・ツーソンが挙がっているという。というのも、スペアタイヤを搭載しているPHEVは、この2モデルしかないからだ。

ポールには近郊の大規模牧羊場に友達が大勢いるが、彼らのところへ行くには、私たちなら「とんでもない悪路」と思うような道を走らなければならない。

ポールの選択肢に入っているクルマに積まれているテンポラリータイヤでも、まだ不安はあるという。できることなら、彼も友人たちもフルサイズのスペアタイヤを2本積んでおきたいのだ。

その後、パブでオーストラリアの「内陸の僻地(へきち)」に住む別のドライバーたちと話していた時、最近のクルマに車載されている「タイヤ修理キット」が話題になり、役に立たないと笑いの種となった。

ここで起きるタイヤの主なトラブルは「いわゆる普通のパンクではない」と居合わせた全員が口をそろえて言う。尖った石や木の根、落ちた枝、以前にぶつかった動物の骨の残骸などによって、タイヤそのものが大きく損傷してしまうことが問題なのだ。

タイヤの破裂は頻繁に起きるが、ポールが言うように、「ここは30分でレッカー車が来てくれるような場所ではない」のだ。

自動車工場閉鎖、現在は輸入のみ

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