関西の家電量販業界は、大阪・日本橋ゆかりの企業が成長を先導した。日本橋は戦前、ラジオの部品を扱う業者が現れ、戦後の高度経済成長期を経てテレビや冷蔵庫の大型家電製品も扱う「電気街」となった。
Joshin(ジョーシン)は戦後まもなく日本橋で創業し、家電量販大手に成長した。ニノミヤ、マツヤデンキなども日本橋を拠点に事業を拡大したが、経営破綻したり、他の家電量販に吸収されたりした。現時点で関西に本社を置く大手はエディオンとジョーシンのみとなった。
ヤマダHDとエディオンの経営統合の概要、狙い
ジョーシンは直営店の6割超を関西に持つ。2013年にプロ野球・阪神タイガース初のオフィシャルスポンサーとなるなど地域密着をアピールする。玩具を扱う「スーパーキッズランド」など独自の業態も強みで、近年はリフォーム事業にも力を入れている。
ただ、26年3月期の売上高は4366億円で業界7位の規模だ。店舗数はフランチャイズを含め220店と、エディオン(7937億円、1180店)との隔たりは大きい。
ヤマダHDとエディオンが経営統合で価格競争力や商品力を高めれば、状況は一層厳しくなる。ニトリHDなど異業種からの参入も相次いでおり、流通アナリストの中井彰人氏は「ジョーシンは関西の地盤を守ってきたが、今後は攻勢が激しくなる可能性がある。ヤマダHDなど郊外型の家電量販店との競争は来店頻度を高める工夫がカギとなる」と指摘する。
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