おなじみの本場大島紬が勢ぞろい。会場をあでやかに彩る東京奄美会女性部

「奄美市制20周年もPRできた」という、奄美かなしゃ連(保宜夫連長)は2000年に発足した

節目の出場20回となった関東・ザ・徳之島。闘牛の登場には外国人からも熱い視線が寄せられた

踊り手に応援も参加しての東京喜界会・島踊りの会。喜界島で秋に も踊りを控えている

子どもたちの元気な声が印象的な、奄美高校関東同窓会。最年少は永井連長の孫、祭鈴(まつり)ちゃん(2歳)

焼酎のイベント会場特設ステージで熱唱する城南海さん

郷友会など5組エントリー

道玄坂・文化通りに奄美の風吹く

 【東京】「第29回渋谷・鹿児島おはら祭」(主催・同実行委員会)が16、17日の2日間にわたり、渋谷区の道玄坂・文化通り周辺で盛大に開催された。17日のパレードには関東の51組と鹿児島の10組が出場、奄美群島からは、郷友会など5組がエントリー。今年初の夏日になった都会に奄美の風を心地よく吹かせた。

 照りつける青空の下で始まった踊りパレードには約2300人、51組の踊り連が参加。奄美関係では奄美高校関東同窓会(東京配田ケ丘同窓会)、東京奄美会女性部、奄美かなしゃ連、東京喜界会・島踊りの会、関東・ザ・徳之島の5組が集結した。踊りへの興奮で笑みがあふれる中、勇壮な太鼓を合図に、おはら節や渋谷音頭のリズムに合わせてスタートした。

 奄美かなしゃ連は25人が参加。「池袋(宿泊先)から会場への移動も大島紬の法被で宣伝。東京奄美会とも交流ができ、島から来たかいがありました」と引率した朝木一昭さんは満足げ。同連は、2001年から渋谷と鹿児島の祭に交互に参加している。

 関東・ザ・徳之島(松本幸子連長)は、おなじみの闘牛を熱演しながらの約50人。二十数年前に連を創設、命名した時山秀次郎さん(74)は「20年ぶりの参加。感慨深いね。徳之島をさらに多くの人に知ってほしい」と期待の眼差しで話した。すれ違うたびに声掛け激励し合う、各連。そんな声に交じり「とてもきれい」の声援を受けたのは、東京奄美会女性部。今回初めて男性と子どもが参加した。本場奄美大島紬に身を包んで「明るく楽しく笑顔をテーマに、十分満足できましたよ」(村石厚子連長)。総勢約60人で臨んだ。

 また、東京喜界会・島踊りの会は「同級生を中心にチームワークの良さで奄美をPRしました」(高橋初代連長)。奄美高校関東同窓会は「奄美のアピールに、老若男女で踊り
を楽しんでいます」(永井珠海連長)。それぞれの思いを胸に、各連の参加者は沿道に笑顔の花を咲かせた。

 やがて熱いパレードが終了。入賞こそならなかった奄美勢だが、各島をアピールしながらの心地よい島風は一服の清涼剤になった。一方、南九州最大の祭が再現されたエリア近くでは、「鹿児島焼酎&ミュージックフェスin渋谷」も開催され、黒糖焼酎も用意された。17日、奄美出身の城南海さんが特設ステージで熱唱。デビュー曲やシマ唄を通じて奄美の魅力を発信した。

 かつて一帯を支配した豪族の渋谷氏が、鎌倉時代に薩摩に移住、江戸末期には薩摩藩の渋谷藩邸もあった。忠犬ハチ公の作者も鹿児島出身であるなど、渋谷と鹿児島の縁がある。
こうしたつながりから「渋谷・鹿児島おはら祭」は1998年から開催されている。

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