週末から気温がぐっと上がっている静岡県内。19日も日差しが強く、6月下旬から7月中旬並みの暑さになったところも。
静岡市では…。
(高山 基彦 アナウンサー)
「午後一時半前の静岡市葵区です。市役所の温度計を見ると27度と表示されています。日差しが強く、じっとしていると汗ばむくらいの暑さです」
浜松市天竜区佐久間で最高気温29.9℃を記録したほか、静岡・浜松・三島など16の観測地点で25度を超える夏日となりました。街の人は…。
(関西から帰省9
「カラッとしているから風が通れば涼しいけど、外に出たら暑い」
(三島市在住)
「5月初めくらいからエアコンを使っています。エアコンなかったら大変ですね」
この暑さに、エアコンをすでに使い始めている人も。
そのエアコンの性能基準が2027年度から大きく変わります。
静岡市内にある家電量販店を訪れてみると。エアコン売り場にはお客さんの姿が絶えませんが、暑さがだけが理由ではないようです。
(記者)
「こちらの店舗にはエアコン2027年問題のポップが貼り出されています」
2027年度から、政府は家庭用エアコンに対する省エネ基準を大幅に強化。省エネ基準を満たしているかどうかの見分け方について…。
(エディオン静岡曲金店 宇佐美 柾人 主任)
「こちらの緑色のタイプのモデルが省エネ基準を満たしているタイプのモデルで、 こちらのオレンジ色のマークが ついてるのが省エネ基準が満たしてないタイプのモデルに なります。大体、当社のラインナップでいうと、約7割が満たしていなくて、3割が満たしている タイプのものになります」
新しい基準のエアコンは現在のモデルより値段が高くなることが懸念されています。そのため、エアコンの“駆け込み需要”が増えているといいます。
この店でも、2026年に入ってから毎月前年よりも売り上げが伸びていて、4月には前年の約1.4倍の売り上げがあったといいます。
(エディオン静岡曲金店 宇佐美 柾人 主任)
「2027年の問題で、もう今すぐ買わなきゃいけないのか…というところとか、今、逆に買い替えるタイミングなのか…という。問い合わせ件数かなり多く、電話だったり、 ご来店いただけるお客様もかなり多くなっております」
静岡市内の工場で国内向け家庭用エアコン全てを製造する三菱電機。2027年の省エネ基準に対応したモデルの製造状況について…。
(三菱電機 静岡製作所 営業部 山岡 徹さん)
「6割達成しているといったような状況になっております。達成していない機種に関しまして、今後、達成すべくですね、いろいろ開発を進めているといったような状況になっております」
三菱電機のエアコンはセンサーに強みがあり、上位モデルには部屋の中や人の温度などを感知して状況に応じた効率的な運転をするという特徴があります。新基準に向け今後製造に影響はあるのでしょうか。
(三菱電機 静岡製作所 営業部 山岡 徹さん)
「製造ラインそのものは大きく変化はございませんけれども、一般的にですね、エアコンの省エネ性能を向上させるためにはですね、こちらの熱交換機と呼ばれるような部分をですね、改良したりですとか大きく、面積を大きくしたりとか、そういったことが考えられます」
「熱交換器」とは、クーラーを使用するときに空気を冷やす、金属製の部品です。
(三菱電機 静岡製作所 営業部 山岡 徹さん)
「最初は購入するときの価格は高くなってしまうんですけれども。現在のモデルよりも電気代を抑えることができるというふうになっておりますので、購入費用と電気代、10年使うことの電気代を考えていただきますと、それほど大きな影響はないのかなと、トータルコストで考えていただくことが大事かなというふうに考えております」
2027年モデルになることで、エアコンはどれほど値上がりするのでしょうか。
家電ライターの藤山哲人さんに聞くと…。
(家電ライター 藤山 哲人さん)
「だいたい6畳用のモデルだと3万円から高くて4万円、5万円はいかないかな…という感じ」
しかし、毎月の電気代で考えると節電効果によって値上がり分を吸収できるといいます。藤山さんの試算によると、6畳用のエアコンを10年間使った場合の電気代を、2027年モデルと旧モデルで比較すると、約3万2000円安くなるというのです。
では、買い替えのタイミングは…いつがいいのでしょうか。
(家電ライター 藤山 哲人さん)
「エアコンの寿命が10年から13年ぐらい持つように設計されています。なので、今お使いのエアコンが10年以上経ってるものであれば、今すぐにでもエアコンを買い換えた方がいい。2027年問題で早く買い換えようという、そういう。駆け込み需要が発生しているので、できるだけ5月以内にやった方がいいかなという感じはします」
一方、エアコンの使用年数が7~8年の場合は、試運転をして正常に動く場合は「すぐに買い替える必要はない」といいます。その理由について…。
(家電ライター 藤山 哲人さん)
「全部のメーカーさんが、ハイエンドモデルからローエンドモデル。ミドルレンジの…だいたい3タイプ用意しているが。今、2027年に対応しているのは、ハイエンドモデルだけなんですね。6畳用のエアコンを安く買いたいという人は。試運転してみて、この夏をしのいで、秋以降を待った方がいいと思います」
(スタジオ)
(澤井 志帆 アナウンサー)
エアコンの2027年問題。これはどういうことかといいますと、2027年4月から家庭用エアコンの省エネ基準が大幅に引き上げられ、これまでよりも最大35%もの効率改善が求められるので、その基準を満たしていない安いエアコンが姿を消すのでは…といった声が上がっているというものなんです。津川さん、なぜこのタイミングで基準が改正されることになったんでしょうか?
(レギュラーコメンテーター 津川 祥吾 氏)
政府の会議の内容を見ると、問題意識が2つあって…1つは省エネ、あとCO2の排出削減ですね。夏のピークの電力消費を抑えたいと。エアコンというのは家庭の電力消費の大体3分の1を占めているというので、これを何とか省エネ化をしたいと。今までも省エネ化やってきてたんですが、省エネ効果がだんだん頭打ちになってきて、あまり改善しなくなってきたので、もう一段の次の省エネを進めたいというのが1つ。もう1つは、夏がものすごく暑くなってきて…。
(コメンテーター news zero メインキャスター 藤井 貴彦氏)
暑くなってますよね。
(レギュラーコメンテーター 津川 祥吾 氏)
ですから皆さんも無理をしないでエアコンをつけてくださいと言いながらですね…「電気代高いし」みたいな状況があるので、「エアコンを使わないでください」とはとても言えないので、ここでエアコンの性能を上げさせて、しっかりと使ってもらうようにしていきたいという2つの狙いがあるようです。
(澤井 志帆 アナウンサー)
利用促進…つまりエアコンが買えなくなるというわけではないということですよね。安いモデルが減るというイメージだと思うんですが…ただ藤井さん、こういうニュースを見ると、もう「早く今のうちに買った方が得なのでは」と思う人も多いと思うんですが…どう受け止めたらいいんでしょうか?
(コメンテーター news zero メインキャスター 藤井 貴彦氏)
結論から言うと急がない方がいいんじゃないかと思いますし…。これは政府の方針でね、その…35%省エネ基準を厳格化するということは、結果的にエアコンが高くなって、庶民の皆さん困るわけじゃないですか。もしかすると2027年の時に、政府が補助金を出したり、クーポンを出したりするということは考えられますか…津川さんどうですか?
(レギュラーコメンテーター 津川 祥吾 氏)
これ私どう答えていいんですか?
(コメンテーター news zero メインキャスター 藤井 貴彦氏)
どうしてもそうじゃないと…この基準を変えたことによって、しわ寄せが来るのであれば…そこをサポートしてあげないといけない気もしますけどね…。
(レギュラーコメンテーター 津川 祥吾 氏)
ただ、さっき言った、全体の省エネを進めたいというのが政府なので、全部変えなきゃいけないわけではないので…その時にクーポンが出るかどうかは…ごめんなさい。ちょっと分からないです。
(コメンテーター news zero メインキャスター 藤井 貴彦氏)
だから、ちょっと今急がない方がいいよ…ということが一つと、みんながみんな10年経ったエアコンを使っているわけじゃないので、自分のお宅のエアコンがどれくらい使用されているのかということを確認するのが大切なんじゃないですかね。
(澤井 志帆 アナウンサー)
なるほど…。では、いつ変え替えればいいのかというタイミングなんですが、家電ライターの藤山さんにお聞きしました。
もし、お使いのエアコンが10年を超えていた場合、もう寿命を迎えるタイミングなので、すぐ変え替えることがおすすめだということなんです。7年から8年の場合は、電気代などを考慮して条件次第でお考えください。逆に7年以内の場合は、急がずに、この先いろいろなモデルが出そろってから選ぶのがおすすめだということなんです。藤井さんのお宅では…?
(コメンテーター news zero メインキャスター 藤井 貴彦氏)
私まだ3年目なんで買わなくていいところに入っています。
(澤井 志帆 アナウンサー)
津川さんは、いかがですか?
(レギュラーコメンテーター 津川 祥吾 氏)
8年目なんで微妙なところなんですが…大事に使いたいと思います。
(澤井 志帆 アナウンサー)
電気代などと相談ですね。ただ不安になることばかりではないんです。新モデルでは6畳用の本体価格、3万円から4万円ほど値上がりはするんですが、その分、省エネ性能が向上しますので、電気代は10年間で約3万2千円、節約できるということなんです。藤井さん、これを見ると相殺されるのではと思うんですが、どうですかね?
(コメンテーター news zero メインキャスター 藤井 貴彦氏)
今の電気代の水準であれば…って話ですけどね。また電気代が上がってしまったら、その計算はずれてくるんですけども、長い目で見るということが大切ですよね。
(澤井 志帆 アナウンサー)
トータルコストを考えて、自分のエアコンの状況を見るということが、まず大事かもしれないですよね。津川さん、ことしの夏も、さらに暑くなりそうですが、エアコンに関してどういった注意が必要となりそうですか?
(レギュラーコメンテーター 津川 祥吾 氏)
私一番心配なのはですね、高齢者の皆さんがちゃんとエアコンを使ってくださるかどうかということです。私、昭和47年生まれで、藤井さんも同じ世代なので、我々の世代より上の先輩の世代の皆さんて、我々よりも我慢強いと思うんですよ。まだ使えるし、このぐらいなら我慢できるし…と思ってしまうかもしれませんけども、ぜひ、私たちがですね、しっかりと先輩の世代に「もう使った方がいいですよ」「命にかかりますよ」としっかりと伝えていくということも大事かなと思います。
(澤井 志帆 アナウンサー)
「まだ大丈夫」と思っていても…夏は待ってくれませんから、皆さん、自分にあったエアコンを見極める視点も大事かもしれません。
