ウッドワン本決算、売上660億円も、NZ子会社の再編損響き14億円赤字
WEB限定記事(2026/05/19更新)
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木質総合建材メーカーのウッドワン(広島県廿日市)は、2026年3月期決算を発表した。連結売上高は前年比1.3%増の660億円と、海外子会社の売り上げが好調で増収だった。一方、利益面では、国内新築市場の需要悪化に円安・インフレによるコスト高などが利益を圧迫し、営業利益は同6.1%減の12億3000万円。また当期純利益では、ニュージーランド子会社の事業再編損29億56百万円を特別損失として計上し、14億5600万円の赤字に転落した。同社は2026年3月に、NZのJuken New Zealand社において3工場のうち2工場の再編検討等を明らかにしている。
セグメント別では、主力の住宅建材設備事業の売上高は同1.3%増の649億9200万円、営業利益は同18.2%減の10億2400万円の増収減益。海外のニュージーランド子会社で国内外向けの原木・木質素材の外販が拡大。またインドネシア子会社でも国内、および欧米市場への輸出が増加した。しかし、国内は生産数量減少による固定費負担増加などが、価格改定や効率化の効果も追いつかず減益となった。
発電事業は、同社敷地内の木質バイオマス発電設備で発電した再生可能エネルギー電力を、電気事業者にFIT固定価格で全量売電している。売上高は同0.1%減の10億5400万円とほぼ横ばいだったが、営業利益は同248.7%増の2億600万円へ伸長。製造経費が大きく減少した。
2027年3月期の連結売上高は同1.5%減の650億円、営業利益は同2.5%減の12億円。国内住宅着工減は続くものの、省施工商品・高付加価値商品の強化に加え、NZ子会社の事業再編が進むことなどにより、純利益は4億円の黒字回復を見込んでいる。
