世界では人道支援に資金が集まらない一方で、軍事に費やす予算が増え続けています。中東など各地で戦禍が収まらない中、軍事力に頼る安全保障の持続可能性について考えます。
【写真を見る】出産10日後に戦闘開始…幼子を抱えて避難した母親
■停戦期間中も続くレバノン攻撃 100万人以上が“過酷”な避難生活
アメリカとイランの停戦期間中も続く、イスラエルによるレバノン攻撃。多くの建物が破壊されているレバノンでは、イスラエルによる攻撃開始以来、100万人以上が避難生活を余儀なくされています。
記者
「学校のホールでは、このようにテントが設置されていたり、テントがない家庭は布で仕切りを作って、皆さんこの場所で暮らしている」
カメラに寄ってくるのは、故郷を追われた子どもたち。出産10日後に戦闘が始まり、幼子を抱えて避難した母親も…
避難者
「ここでの生活は本当に大変で、望むものが十分ありません。何と言えばいいのか、本当に過酷です」
■イラン攻撃に4.6兆円の戦費 ヘグセス国防長官は「弾薬不足」否定
多くの避難民が支援を待ち望む一方で、アメリカとイスラエルによるイラン攻撃が始まって2か月あまりとなる火曜、アメリカの戦費が日本円で4兆5600億円かかったことが明らかに。
1発45億円とされる迎撃ミサイル「SM3」は130発以上、1発4億円とされる「トマホーク」は1000発以上が使われたとの分析も出ています。
この状況に、ヘグセス国防長官が議会で追及を受けます。
民主党 アギラー下院議員
「いま弾薬不足が問題になっている。減った分を補充するために、どのような取り組みを行っているか?」
アメリカ ヘグセス国防長官
「弾薬不足だという見方には反論したい。それは事実ではない。我々は任務を遂行するために必要な弾薬をすべて保有しており、今後もさらに弾薬を増やしていく」
さらなる軍備増強を明言するアメリカ。ほかにもイスラエルに対し、年間6000億円という多額の軍事支援も続けているのです。
■軍事費増額で打撃受ける人道支援 国連は“不満”を吐露
こうした莫大な軍事費が投じられることで、大きな打撃を受けることとなったのが、国際機関などによる人道支援です。
