アシスト、得点、組み立て。
すべてで輝く左足の精度
プロ7年目の24歳は、すでに3度の移籍を経験している。それだけ多くのクラブから関心を寄せられる存在、ということだ。当時J2の長崎からキャリアをスタートさせ、J1の2クラブを経て今季から大宮の一員となった。リーグ戦の通算出場数は、すでに100試合を超えている。
左利きのSBはそもそも希少価値が高く、加藤聖はキックのバリエーションが豊富で精度に優れる。CKやFKのキッカーも担い、4アシストはチームトップだ。
加入後初得点は第10節の松本戦で、右CKを直接ねじ込んだ。前節の札幌戦では、右サイドから低くて速い弾道の直接FKを供給すると、そのままゴールネットを揺らした。
ここまで消化した16試合のうち、15試合に出場している。「やることは整理されています」と話す表情は、迷いを感じさせない。
「ポジション的にビルドアップのスタートになるので、僕のクオリティが低いと攻撃がつながっていかないところがある。なので、クオリティは大事にしています」
前節は左SBではなく、一列前の中盤で起用された。「スタートからやったことはあまりなくて、なかなか難しかったです」と率直な心境を明かすが、「だからこそ感じることがあった」と前向きにとらえている。
ビルドアップの局面で、どのようにボールにかかわっていくのか。アタッキングサードで、どのようなラストパスを供給するのか。守備の局面での激しさも含めて、背番号3から目を離してはいけない。
(戸塚 啓)
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