軽より安い「新車100万円以下」の3列シートミニバン!? 日産「ノート」より小さい「新型グラバイト」に期待大! タフなSUVデザイン×全長4mの「超小型&格安」インドモデル どんなクルマ?

軽より安い「新車100万円以下」の3列シートミニバン!? 日産「ノート」より小さい「新型グラバイト」に期待大! タフなSUVデザイン×全長4mの「超小型&格安」インドモデル どんなクルマ?

インドで発表された日産「グラバイト」は、5速マニュアルと3列シートという、今どき珍しい構成をもつニューモデルです。インド市場の制度に最適化するための「設計力」が詰まっていました。

全長4m未満で「7人乗り」しかも100万円切り!? 日産「グラバイト」がちょっと信じられない件

 コンパクトカーの「ノート」よりも短い全長で7人乗りを成立させ、100万円以下からという驚異の価格を実現している日産「グラバイト」。インド専用モデルではありますが、日本市場にも通じる価値を感じさせる一台です。

 2026年2月18日に日産がインドで発表した新型「グラバイト」は、インド市場専用の低価格MPV(いわゆるミニバン)です。

 その価格は56万5000インドルピー。日本円で約93万円(2026年5月上旬の為替レートで換算)という驚きの価格を実現しています。

 ただ驚くべきは価格だけではありません。厳しい価格制約があるなかで最適解を導き出すためのエンジニアリングがこのグラバイトには詰め込まれています。

 プラットフォームには、ルノー・日産アライアンスの「CMF-A+プラットフォーム」を採用。ルノーの小型MPV「トライバー」と基本コンポーネントを共用することでコストを抑えつつ、エクステリアには日産独自のデザインを与えました。

 ボディサイズは全長3987mm×全幅1734mm×全高1644mm、ホイールベース2636mm。

 3列シートをもつコンパクトミニバン、トヨタ「シエンタ」(全長4260mm)やホンダ「フリード」(全長4310mm)と比較してみても、グラバイトは約300mmも短く、かつての「キューブキュービック」(全長3900mm)に迫る短さです。

 インドでは全長4000mm、排気量1リッターを超えると税負担が大きく変わるため、多くの車種がこの枠内での商品開発を行っています。

 この制約を守りながら3列7人乗りを成立させたパッケージングはお見事。工夫に工夫を重ねた、エンジニアリングの結晶といえます。

 ちなみに、日本の「ノート」の全長は4045mm。グラバイトはそれよりも短いボディで3列シートを成立させています。

 エクステリアは、SUVテイストを与えた力強いデザインとし、張り出したホイールアーチや182mmの最低地上高がタフな印象を強めています。Cシェイプシグネチャー加飾や水引模様のアルミホイールも与えられ、価格帯以上の見栄えを確保しています。

 インテリアは、7インチフルデジタルインストルメントクラスターやApple CarPlay/Android Auto対応のインフォテインメントシステムを採用。水平基調のデュアルトーンダッシュボードによって視覚的な広がりも確保されており、装備と見た目のバランスはよく取れています。

 限られた室内空間を有効活用するため、2列目は6:4分割、3列目は5:5分割とし、多彩なシートアレンジに対応します。

 3列目は取り外しも可能で、最大625リットルの荷室容量を確保できるほか、片側のみを倒せば長尺物にも対応でき、「必要なときだけ7人乗れる」という実用性を持たせています。

 パワートレインは、最高出力53kW(72PS)・最大トルク96Nmを発揮する1リッター直列3気筒エンジンを搭載し、5速MTまたは5速AMT(クラッチ操作不要の自動MT)が組み合わされます。

 現地でのカタログ燃費値は5速MTで19.3km/L、5速AMTで19.6km/Lとされており、このクラスのMPVとしては実用的な水準です。

 安全装備も充実しており、6エアバッグをはじめ、VDC(ビークルダイナミクスコントロール)、トラクションコントロール、ヒルスタートアシスト、ブレーキアシスト、EBD付き付きABS、オートワイパー、前後パーキングセンサーなど、30項目以上の装備を標準装備。価格を考えれば、装備水準は高いといえます。

 過剰な性能や複雑な機構に頼ることなく、「必要十分」を突き詰めたグラバイト。制約の厳しい市場だからこそ、設計の巧みさが際立ち、その中で高い完成度を実現している点は、さすが「技術の日産」です。

※ ※ ※

 日本導入に際しては、衝突安全基準への適合や、動力性能の見直しなど、クリアすべきポイントは少なくありませんが、このサイズで3列シートを成立させたパッケージングは非常に魅力的です。

 仮に導入されれば、日産の国内ラインアップに不足している3列シートコンパクトミニバンという空白を埋めることができます。

 インドだけにとどめておくのはもったいない完成度のグラバイト。さらに安全装備を充実させたうえで、ぜひ日本導入されることを期待したいです。

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