県高校総体前特集 バスケットボール男子(2)別府溝部学園 県外遠征で強化 3年ぶりの優勝を狙う 【大分県】

 県高校総体の開幕が目前に迫り、県内バスケットボール界の熱気は一気に高まっている。前哨戦となる南九州四県対抗選手権(南九対抗)県予選を制したのは柳ケ浦。本戦でも3戦全勝で頂点に立ち、県内では一歩抜け出した存在であることを示した。だが、その背中を追う勢力も確実に力を伸ばしている。3年ぶりの復権を目指す別府溝部学園、着実に地力を高める大分上野丘など、公立勢の台頭も見逃せない。本特集では、県総体直前の実力校5チームに焦点を当て、それぞれの現在地と可能性を掘り下げる。第2回は新入生の加入で戦力の厚みを増した別府溝部学園。守備力を軸に精度を高め、宿敵撃破と全国切符を狙う。

【チームパラメーター】( )は昨年の数値
オフェンス 7(7)
ディフェンス 7(7)
リバウンド 7(6)
シュート 8(8)
スタミナ 7(8)
高さ 9(8)

 南九対抗県予選はコンゴ出身の1年生、マードシー・リンゴイ・マシンゲニンが即戦力として加わり、チームに貢献した。県新人大会は優勝した柳ケ浦に33点差で敗れたが、3カ月後の南九対抗県予選は15点差に縮めた。県総体で互いに手の内を知り尽くした柳ケ浦などの宿敵に勝つため、チーム一丸となっている。

 試合に出場する留学生は2人。ナイジェリア出身で身長205センチのオコエ・チュクベチュク・ポール(2年)は昨年よりも一段とパワーが増し、センターとして頼りになる存在だ。202センチのマードシーは身体能力を生かし、ドリブルやシュートが優れている。

 けがから復帰したガードの當間光(3年)は賢く、視野が広い。エースの原口優人、力強さが光る鈴木太陽、畠中条丞の3年生3人はシューターを担う。189センチの真崎翔天(3年)、187センチの平川慧(同)も主力として成長している。いずれも最終学年だけに今年にかける気持ちは強い。

得点源となるエースの原口

 伊藤滋監督は「昨年のチームと大きな違いはない。試合になれば1本のフリースローや一つのミスが明暗を分ける。対戦相手に合わせるのではなく、チームとしてできることを確実に遂行し、精度を上げることが鍵」と基本を徹底させる構え。選手には常々、困難に直面しても動じない「泰然自若」の精神について話し、平常心で戦う大切さを教えているという。

 全国的に県勢のレベルは高く、県2位代表で臨んだ昨年6月の全九州高校大会は3位になった。宿敵・柳ケ浦に勝利するため、県外遠征でチーム強化を進めている。ゴールデンウイーク中は本番を想定した宮崎県での強化合宿や、福岡県の大学生との練習試合を重ねた。

3年ぶりの優勝を目指す別府溝部学園

 キャプテンの當間は「大会までにフィジカルや1対1のディフェンスを強くしたい。決勝まで勝ち進み、ライバルの柳ヶ浦に競り勝つことが目標です」と力を込めた。守備を重視するチームスタイルに磨きをかけ、3年ぶり4回目の全国高校総体の舞台を目指す。

(坂本陽子)

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