【SOMPO WEリーグ第21節 広島戦】今シーズンも残り2試合。積み重ねてきた力を全てぶつけ、全員の強い思いを結集させて、サンフレッチェ広島レジーナからWE参入後初勝利を目指す

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【CEREZO OSAKA】

リーグ戦としては7試合ぶりに勝利した前節・ジェフ千葉レディース戦から中6日。セレッソ大阪ヤンマーレディースは、ホームに戻り、サンフレッチェ広島レジーナとの2025/26 SOMPO WEリーグ第21節に挑む。WE参入後、勝利したことがない相手に対し、今シーズン積み重ねてきた力を全て発揮し、来季以降にもつながる大きな勝利を掴みたい。

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前節の千葉L戦は、保持の際はしっかりとボールをつなぐチーム同士、互いに高い位置からプレスをかけ合うなど球際の激しい試合になった。11分に高い位置で2度ボールを奪い、高和芹夏と田子夏海が積極的にシュートを狙っていくと、29分に先制。この場面でも発端は中盤で宝田沙織がボールを奪う良い守備からだった。そこからカウンターに移って高和、脇阪麗奈とつなぎ、脇阪が右サイドへ展開。浅山茉緩が斜めのクサビを高和に入れたところから高和が田子に落とし、田子の正確なクロスに宝田がワントラップして右足でシュート。落ち着いた動作で巧みにネットを揺らした。宝田にとっては嬉しいWEリーグ初ゴール。「今まで外してきた場面があの瞬間に蘇って(笑)、ダイレクトで打つよりコントロールしようと切り替えて、トラップして打ちました」と、“時が止まった”ゴールシーンを振り返った。後半は千葉Lのペースで進む時間は長かったが、セレッソも後半の立ち上がりに田子、終了間際には百濃実結香がそれぞれ決定機を迎えており、どちらかで仕留めていれば、試合をより優位に運ぶことができた。それでも守備は最後まで集中力を切らすことなく1-0で勝利。「ハードワークして、自分たちが今できる精一杯をしっかり発揮できたゲームになりました」と松田岳夫監督も総括した。この試合では、「配置で幅が取れるように」という指揮官の狙いの下、3バックでスタート。両サイドにウイングバックがいることで自然とサイドを広く使うことができ、それが先制点の場面でも生きた。守備でも連動したプレスでビルドアップに特長のある「相手の良さを消すことができた」(松田監督)ことが勝因になった。今節の広島もボール保持の際はポジションを自在に変えながらビルドアップしてくる。そうした広島の前進に対し、しっかりと相手を見てプレスをかけるところとブロックを作るところのメリハリは付けていきたい。

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広島は前節、ホームで日テレ・東京ヴェルディベレーザに2-0で勝利。クラシエカップ準決勝で敗れた相手に対し、選手入場の際はガードオブオナーで東京NBのクラシエカップ優勝を称えるとともに試合では雪辱を果たし、今節へ向けて士気もさらに高まっているだろう。「内容、結果と今のWEリーグの中で一番充実しているチーム」と松田監督も評するように、各ポジションに力のある選手が揃っており、攻撃陣もタレントは豊富。上野真実、中嶋淑乃ら実力者に加え、今年1月に加入した神谷千菜もフィット。セレッソ戦での得点率が高い李誠雅もいる。守備陣としてはマークすべき選手が多く、気の抜けない時間が続くことは間違いない。それでも今節に向けて宝田は、「我慢強く守る時間も多くなるとは思いますが」と前置きしつつ、「どこかで自分たちも仕掛けないといけないですし、スイッチを入れて攻めることが大事。我慢しながらも自分たちの良さである攻撃的なサッカーも出していきたい。上位が相手でも恐れずチャレンジしていきたい。その思いをチーム全員で共有して臨みたい」とメンタルを強く持って挑む重要性を強調した。広島とのリーグ戦での前回対戦時、敵地での第8節でWEリーグ初先発を飾った四本帆夏は以降もスタメンを張り続け、悔しさや喜びなど試合の中で様々な感情を味わいながら、シーズン終盤まで駆け抜けてきた。「色々な方から様々なアドバイスや視点をいただいて、自分のプレーを見直す時間は増えました。学ぶことの多いシーズンになりました」と高校1年生から2年生にかけて過ごしてきたこの約8ヶ月を振り返る。今節はそうした培ってきた力をぶつけるには絶好の相手。「自分のできることを精一杯出して、失点ゼロで守りたいと思います」と意欲を示した。

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前節の試合後、「勝った後の試合はそのいいイメージばかりが先行してしまい、連勝できない展開になってしまっているので、残る2試合はシーズンの締めくくりとして、その部分を強調していきたい」と話した松田監督。今節へ向けても、「相手の良さを消しながら自分たちの良さを出していくところで勝負していくしかない」と、現実的に試合を進める中から勝機を見出していく構えだ。昨年12月、2-3で敗れた広島との皇后杯準決勝の試合後、誰より悔しさを露わにしていたのは百濃。今節に向けては、「自分たちのサッカーしながらも失点しないことを強く意識すること。攻撃では、1年間積み上げてきた流動的に動く部分、人とボールが動くサッカーをホームで見せることができれば、結果につながると思います」と広島戦初勝利へ向けて気持ちを高めている。8日には、田中智子、山下莉奈、中西ふうの今シーズン限りでの現役引退も発表された。今季のメンバーでできる試合もあと2つ。全員の強い思いを結集させて、ホームで広島撃破を目指す。
(文=小田尚史)

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