
発刊50周年を記念してあいさつする吉岡社長(右)=9日、JR鳥取駅前のホテルニューオータニ鳥取

発刊50周年を祝う出席者ら=9日、JR鳥取駅前のホテルニューオータニ鳥取

発刊50周年を祝う出席者ら=9日、JR鳥取駅前のホテルニューオータニ鳥取
新日本海新聞社(鳥取市富安2丁目)は9日、日本海新聞の発刊から50周年を迎えたことを記念する式典を鳥取市内で開いた。政財界や報道関係者、販売店主ら約250人が出席し、鳥取県や兵庫県北但西部地域の地方紙として歩んだ半世紀の節目を祝った。吉岡徹社長は「地域ジャーナリズムを守ることが地元紙の使命」と決意を述べた。
日本海新聞は1883年創刊の「山陰隔日新報」が源流。新聞統合で1939年に「日本海新聞」が誕生した。75年に過剰投資が原因で倒産。旧社労組による日刊紙「ミニ日本海」の発行を経て同年中に新日本海新聞社が発足し、翌76年に題字と号数を引き継いで日本海新聞が復刊した。その後は全国屈指の普及率を誇る地方紙として成長を遂げてきた。
式典には石破茂前首相(衆院鳥取1区)、平井伸治知事、日本新聞協会の中村史郎会長といった県内外の政治、行政、経済、報道関係者らが参加した。
石破氏は「昨年の戦後80年所感で『メディアが権力にこびると国はつぶれる』と述べたが、念頭には権力に決してこびない日本海新聞の姿があった。正しい世論をつくり、権力、国が間違っていると思えばそれを正す公共財があることは民主主義にとって素晴らしいことだ」と祝辞を述べた。
吉岡社長は、交流サイト(SNS)の普及により世界中で社会の分断が深まっている現状に触れ、「健全な民主主義を守り、日本のニュース砂漠化を防ぐ」と決意を示し、「50年前の初心を忘れず、地域と共に歩む地元紙として全力を尽くす」と意気込んだ。(西山恭平)
