2026年5月8日 15:00

尼崎市の会見(8日午後3時ごろ)
兵庫県尼崎市は8日、医療費が自己負担の限度額を超えた際に支給される高額療養費について、2020年7月から2025年6月までの診療分について算定方法に誤りがあり、支給額が2200世帯で1万3800件、計約3900万円不足していたと発表しました。
市によりますと、去年9月に国が定めた新たな事務処理システムへ移行した際に、移行前の旧システムと新システムとで高額療養費の算定額が異なっていたことから原因を調査したところ、移行前の旧システムの算定方法に誤りがあったことが判明したということです。旧システムが導入された2018年4月から誤った算定が行われていたとみられますが、診療報酬明細書の保存期限が5年間であることから、2020年7月以前の再算定はできないとしています。
高額療養費制度は、国民健康保険などの医療保険制度が適用された後の窓口負担を軽減するための制度です。今回、乳幼児や重度障害者など、福祉医療費助成制度も対象である市民について、被保険者の一部負担金相当額(医療費の3割分など)をもとに高額療養費を算定すべきところ、算定の基準となる金額が誤っていたため、支給額に不足が生じたということです。
現時点で判明している追加支給の件数と金額は、2200世帯で1万3800件、計3940万円で、今後の確認作業次第で増減の可能性もあるとしています。
市は「本件事案の発生により、国民保険加入対象者にご迷惑をおかけし、また市民の信頼を損ねてしまい、深くお詫び申し上げます。今後は法令に基づく事務執行を徹底するとともに職場研修などを実施し、再発防止に努めます」などとコメントしています。
年内に対象世帯を確定させ、来年3月下旬以降に不足分を支給するということです。
高額療養費の算定の誤りをめぐっては、全国で相次いでミスが発覚しています。
最終更新日:2026年5月8日 16:42
