
中国東部の山東省青島港の石油ターミナルで、停泊位置に誘導される原油タンカー(2026年3月7日撮影)。(c)CN-STR/AFP
【AFP=時事】米国は1日、イランに対する新たな制裁措置の一環として、中国の石油ターミナルに制裁を科した。また、イランが要求する「通航料」を支払う船舶には制裁を科すと警告した。
これらの新たな措置は、ドナルド・トランプ大統領が対イラン攻撃を停止した後、交渉が行き詰まる中で発表された。また、イラン産原油の主要な買い手である中国へのトランプ氏による訪問をわずか2週間後に控える中で発表された。
米国は第1次トランプ政権以降、イランのイスラム革命政権がイスラエルと米国を敵視していることから、他国がイランから原油を購入することを一方的に阻止しようとしてきた。
国務省は、中国の青島海業油碼頭有限公司(Qingdao Haiye Oil Terminal Co., Ltd.)に制裁を科すと発表した。同社はイラン産原油「数千万バレル」を輸入し、イランに数十億ドル規模の資金を与えているとしている。
国務省は、「イランが不安定化工作の資金源として石油収入を得ようとする限り、米国はイランとその制裁回避パートナーすべての責任を追及する」と述べた。
今回の制裁は、同社を介した米国関連のあらゆる取引を犯罪行為とみなすものだ。
米国は昨年、黄海に面する主要な港湾拠点である青島港の別の企業、青島港海業董家口石油製品有限公司(Qingdao Port Haiye Dongjiakou Oil Products Co.)に対しても同様の制裁を科している。
イランが米イスラエルの攻撃に対する報復措置としてエネルギー輸送の要衝ホルムズ海峡を事実上封鎖したことを受け、世界の原油価格は急騰している。
イランは米国に対し、制裁と港湾封鎖の解除を要求。さらに、トランプ氏からの強い抗議にもかかわらず、ホルムズ海峡を通過する船舶に「通航料」を課すとも表明している。
財務省外国資産管理局は、ホルムズ海峡の安全な通航のためにイラン政府に通行料を支払うことは制裁の対象となるリスクがあると内外に警告した。
OFACはまた、イランの石油収入をより利用しやすい通貨に両替していたとして、イランの外国為替両替業者3社に制裁を科すとも発表した。
スコット・ベセント米財務長官は、OFACは「イラン政権の資金の創出、移動、本国送金能力を徹底的に標的とし、テヘランによる制裁回避の試みを助長する者を追及する」と述べた。
【翻訳編集】AFPBB News
