二足ロボ制御AI 「金沢工大」「金沢機工」共同研究 幅広い状況に対応 製造業活用へ オープンキャンパス ダンスで高校生にPR

オープンキャンパスでダンスを実演する二足歩行ロボット=野々市市の金沢工業大で

 金沢工業大(野々市市)の情報理工学部と技術商社の金沢機工(金沢市)は、二足歩行ロボットを制御するフィジカル人工知能(AI)の共同研究を始めた。

 周囲の状況に対応した動きができるように、姿勢制御のデータなどを収集し、製造業の工場などでの活用を目指す。26日に同大で開かれたオープンキャンパスでは、実験で活用する二足歩行ロボットを動かし、入学を検討する高校生たちに研究への参加を呼びかけた。 

 同大によると、二足歩行ロボットは、中国の人型ロボットメーカー「AGIBOT(エージーアイボット)」製で、身長140センチほど。標準で歩行やダンスなどの決められた動作をすることはできるが、自動で指定された場所に移動したり、段差を乗り越えたりはできないという。

 研究では、実際に人が歩いている様子や、シミュレーション結果などのデータを収集してAIに入力。地面の滑りやすさや段差、周囲の障害物などに対応し、転ぶことなく自分で移動ルートを選んで目的地にたどり着けるようにする。

 また、ロボットの部品を高性能なカメラや触覚付きの手などに取り換え、幅広い状況に対応させる。

 ロボットの活用法は今後、学生のアイデアを募って検討していく。現状では、工場での運搬作業や、人が入りにくい場所の見回りなどを想定している。

 オープンキャンパスでは、多くの高校生と保護者が訪れ、各学部を見学。情報理工学部では、ロボットによるダンスなどの実演があり、AI研究の環境が整っていることをPRした。

 同学部の中沢実教授は「県内で盛んな製造業では、人手不足などの解消のためロボットが重要になってくる。学生が地元でもAIについて学べる環境をつくっていきたい」と語った。(鬼頭穂高)

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