高野山霊宝館(和歌山県伊都郡高野町)で、令和8年度 春期企画展「御社遷宮にちなみたどる 高野山の神々」が7月5日まで開催されています。

令和7年7月、高野山の壇上伽藍にある御社では21年ぶりとなる遷宮が行われました。

本展では、遷宮について紹介し、御社に伝えられてきた宝物を一挙紹介。丹生明神や、狩場明神など高野山の神々にまつわる文化財など、国宝6点、重文11点を含む約100点が集まり、高野山に息づく神々の信仰とその広がりをたどることができます。

令和8年度 春期企画展「御社遷宮にちなみたどる 高野山の神々」

会場:高野山霊宝館(和歌山県伊都郡高野町高野山306)

会期:2026年4月18日(土)~7月5日(日)※会期中無休
※前後期で展示替えあり(前期4/18~5/31、後期6/2~7/5)

開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)

休館日:会期中無休

観覧料:一般1,300円/高校生・大学生800円/小学生・中学生600円

アクセス:
南海電鉄なんば駅から極楽橋駅まで特急で約90分、急行で約110分、極楽橋駅からはケーブルカーで高野山へ
高野山駅より南海りんかんバスに乗車「霊宝館前」下車すぐ
京奈和自動車道かつらぎ西ICから国道480号を経由して高野山へ

詳細は、高野山霊宝館公式サイトまで。

御社遷宮をきっかけに、高野山の神々をたどる

令和7年7月、高野山の壇上伽藍にある御社では21年ぶりとなる遷宮が行われました。遷宮とは、神社にお祀りされている神さまに、別のお宮などに遷っていただくことをいいます。本展では、その遷宮をひとつの手がかりとして、御社に伝えられてきた宝物をはじめ、丹生明神や狩場明神など高野山の神々、さらに仏教の世界に取り入れられてきた神々にまつわる文化財を通して、高野山の信仰世界の広がりを見渡していきます。

国宝・重要文化財を含む多彩な文化財が集結
御社に伝わる宝物

展示室には、国宝「紫紙金字金光明最勝王経 龍光院(前後期入替)」、国宝「細字金光明最勝王経 龍光院(後期)」、国宝「丹生高野両所大明神表白(続宝簡集五十六) 金剛峯寺(前期)」、国宝「又続宝簡集61 金剛峯寺」など、貴重な品々が並びます。御社遷宮にちなみ、高野山の神々への祈りと結びついた宝物の数々を通して、高野山ならではの信仰のかたちをたどることができます。

国宝 紫紙金字金光明最勝王経 龍光院(前後期入替)

(参考)本展に出品される御社に伝わる文化財一覧

御正体「懸仏」(バン) 鎌倉時代 一面
御正体「懸仏」(バン) 鎌倉時代 一面
御正体「懸仏」(大日如来像) 鎌倉時代 一面
御正体「懸仏」(大日如来像) 鎌倉時代 一面
御正体「懸仏」(ベイ) 鎌倉時代 一面
御正体「懸仏」(オン) 鎌倉時代 一面
御正体「懸仏」(地蔵菩薩像) 時代不明 一面
浮彫(薬師如来像) 時代不明 一面
線刻打出像「勢至菩薩像」 時代不明 一面
浮彫(文殊菩薩像) 時代不明 一面
円形華鬘形荘厳具(十一面観音線刻) 鎌倉~室町時代 二面
梵字懸仏(アーク) 鎌倉時代 一面
太刀(銘 国広)・拵 室町時代 一振・一口
(※以上すべて金剛峯寺蔵)

高野山の神々と仏教の世界

本展では、丹生明神や狩場明神など高野山の神々だけでなく、仏教の世界に取り入れられてきた荼吉尼天などの天部、日本各地で信仰されてきた八幡神などの神々にまつわる文化財も紹介されます。重要文化財「毘沙門天立像 正智院」や、未指定「荼吉尼天像 桜池院」、未指定「四社明神像 元寇防戦に赴く図 金剛峯寺」など、多彩な作例から、高野山における神仏習合の重層的な世界を見ることができます。

重要文化財 毘沙門天立像 正智院
四社明神像(元寇防戦に赴く図) 金剛峯寺

本展は、御社遷宮という高野山の大きな節目を入口に、丹生明神や狩場明神、高野山に取り入れられた天部、各地で信仰されてきた神々までを見渡し、高野山の信仰世界の奥行きをあらためて体感できる貴重な機会です。国宝や重要文化財も多数披露され、聖地・高野山に息づく祈りの歴史が立体的に浮かび上がります。春から初夏にかけて高野山を訪れ、その神々の世界にじっくり触れてみてはいかがでしょうか。(美術展ナビ)

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