
パレスチナ自治区ヨルダン川西岸アルムガイイル村で、葬儀中にアウス・ハムディ・アル・ナアサンさんの死を悼む家族と友人たち(2026年4月22日撮影)。(c)JOHN WESSELS/AFP
【AFP=時事】パレスチナ自治区ヨルダン川西岸の住民は22日、イスラエル人入植者が近くの丘から降りてきて学校を襲撃し、14歳の生徒を含む2人を殺害したと証言した。
アウス・ハムディ・アル・ナアサンさんとジハード・マルズーク・アブ・ナイムさんは、21日にアルムガイイル村で銃撃を受け死亡した。
2人の葬儀に親族や村人たちが集まる中、校長のバッサム・アブ・アサフさんはAFPに対し、「生徒たちは毎月恒例のテストを受けていた。突然、入植者たちが学校に向かってきて襲いかかってきたのには驚いた」と語った。
校長によると、ナアサンさんは学校から逃げようとしたところを殺害され、ナイムさんは生徒たちを助けようとして命を落としたという。
AFP記者はその後、学校の外で血痕を確認した。
イスラエル軍は21日、この事件を調査していると発表した。
同軍は、「予備役1人を含む複数の民間人を乗せたイスラエル軍の車両が投石を受けたため、予備役が車を降りて付近にいた容疑者に向けて発砲したとの報告を受け、現場に部隊を派遣した」と主張。
「部隊は暴力的な衝突を鎮圧するために行動した」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
だが、校長や他の村人たちはAFPに対し、学校が襲撃された際、入植者には兵士たちが同行していたと説明。後になって別の部隊が到着したという。
匿名を条件に取材に応じた14歳の生徒は、銃を持った入植者たちが丘から降りてきて、西側から学校を襲撃したと述べた。
ソーシャルメディアで共有された動画には、少なくとも1人の男が学校に向けてアサルトライフルを撃つ場面が映っている。AFP記者は、その場所が校舎の西側であることを確認した。
アルムガイイル村のアミン・アブ・アリヤ村長と校長も、イスラエル軍の主張に異議を唱えている。
AFPは入植者が学校を襲撃した件についてイスラエル軍にコメントを求めたが、回答は得られていない。
21日の襲撃は、単発的な事件ではない。
校長によると、近隣の村々同様、アルムガイイル村も繰り返し入植者に襲撃され、暴力を受けていると語った。
校長は「入植者による襲撃は今回が初めてではない。農業、牧畜など、生活のあらゆる面で、村は絶えず襲撃を受けている」と述べた。
村人たちは入植者による襲撃を恐れ畑に出られず、畑は休耕状態となっている。
ある区画には、最近の襲撃で切り倒されたオリーブの木の幹だけが残されている。
ナアサンさんの死は、彼の家族にとって初めての悲劇ではなかった。
ナアサンさんの祖母によると、彼の父親も2019年に入植者に殺害されたという。
【翻訳編集】AFPBB News
