国重要無形民俗文化財の「
麒麟(きりん)
獅子舞」の上演が今月11日、鳥取市の鳥取砂丘ビジターセンターで開かれた。今年は春4回、秋4回開催を予定し、アンケートなどを基に定期上演を目指す。企画した県東部と兵庫県北西部の7市町でつくる日本遺産「麒麟のまち」推進協議会は、観光客の新たな呼び水にしたい考えだ。(小西望月)

鳥取砂丘の近くで披露された麒麟獅子舞(鳥取市で)鳥取砂丘の近くで披露された麒麟獅子舞(鳥取市で)

 麒麟獅子舞は、因幡・但馬地方に伝わる民俗芸能で、獅子頭に中国の霊獣「麒麟」を用いるのが特徴だ。

雄大な砂丘をバックに麒麟獅子と記念撮影する観光客ら雄大な砂丘をバックに麒麟獅子と記念撮影する観光客ら

 初代鳥取藩主・池田光仲が、曽祖父の徳川家康をまつるために建立した鳥取東照宮(鳥取市)の祭礼で登場したのが最初とされる。

 上演は「Meet the KIRINJISHI!」と銘打ち、春は今後、25日、5月9、23日の各日2回実施する。来年以降、定期的に上演できるか見極めるため、見物客らに認知度や理想的な演舞時間などを尋ねるアンケートも行う。

 11日の上演では、複数の神社でつくる「因幡麒麟獅子舞の会」の7人が登場。笛や太鼓、
鉦(かね)
に合わせ、赤い蚊帳を広げて優雅にゆったりと舞った。観光客らは、心地よい春の海風に吹かれながら見入っていた。

 頭をかまれると無病息災で過ごせるなどの言い伝えがあることから、獅子の前には列ができた。砂丘をバックに記念撮影ができる時間も設けられた。

 東京から家族で観光に訪れた保育園児(5)は「獅子舞の顔がかわいい。赤い棒を持った人が転んでおもしろかった。また見たい」と笑顔だった。

 同会の吉澤敏彦会長(64)は「伝統芸能を後世に残すため、国内外の多くの人たちに見てもらい、知名度を上げたい」と話している。

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