台湾の野党、国民党主席の鄭麗文が中国共産党中央総書記の習近平の招待を受けて、4月7日から12日まで中国を訪問、10日に北京で会談した。2016年に洪秀柱・国民党主席(当時)と習近平との国共首席会談(北京)が行われてから10年ぶり。習近平と鄭麗文は対面するなり14秒前後、握手を交わし、中国メディアも手厚く報道した。

 10年前の洪秀柱に対するそっけない扱いとは大きく違う。これはなぜなのか、考えてみたい。

台湾野党・国民党主席の鄭麗文氏=左と中国・国家主席の習近平氏=右(写真:新華社/アフロ)

 鄭麗文は会談で「中華民族の偉大なる復興(習近平のスローガン)は両岸人民の共同復興だ」と語り、「台湾独立」に反対の立場を表明。戦争回避のための『両岸和平』対話メカニズムを打ち立てることで一致した。

 習近平は「両岸関係は緊張しているが、将来、中国と台湾が必ず統一されると確信している」と語り、鄭麗文は「いつか将来、台湾で習近平総書記とここにいる皆様をお迎えできることを願っている」と述べた。

 さらに鄭麗文が台湾に戻った後、中国側は、中台の交流と協力を促進するための「十項目の政策措置」を発表。その中には、国民党と中国共産党の間で定期的な対話メカニズムの構築を検討することも含まれており、国民党が政権奪還に成功した際には中台平和統一が加速されるかのような印象を与えた。

 中国の党中央台湾事務弁公室の発表によれば、(中台関係促進の)十項目の政策措置とは、次ページのとおり。