今や2人にひとりが発症し“国民病”とも言われる花粉症。実は新潟県ではおよそ30年前からある研究が進められています。花粉症の悩みから解放される時代が来るかもしれません。

■春の悩みといえば…

春本番。この時期の悩みといえば…

【まちの人は】
「鼻のまわりがずっと赤くて、体もしんどくなりますし大変です」

【まちの人は】
「最近ここ2、3年で花粉症になってしまって…。集中力途切れやすいですよね。くしゃみとか鼻水が出ると仕事とかもパフォーマンス落ちたりすることもあるし」

国民病ともいわれる花粉症です。

■今や2人に1人が発症

10年に一度実施されている全国調査では花粉症にかかっている人の割合は年々増加。直近の調査では42.5%に上りいまや2人にひとりが発症しています。

【花粉症の人は】
「スギの木はうちの家の周りにたくさんあるのでそれが一番つらいです。とにかくスギの木を切ることと薬ちょっと安くしてほしいです。高いのでつらいです」

■戦後造林が進められたスギ 花粉症の原因にも

県内各地に広がるスギの木…

【記者リポート】
「多くの花粉症患者を悩ませるのがこちらスギの木です。雄花を触ってみると、かなりの花粉が飛びました」

スギは木材としての利用価値が高いことから戦後、全国的に造林が進められました。

その一方で花粉症の原因にもなっています。

■国も花粉症対策を強化

国も対策に乗り出しています。

●岸田首相(2023年当時)
「花粉症に苦しむ方々のご負担を軽減してまいります。必要な予算を確保して着実に実行に移してください」

国は2033年度までにスギの人工林の面積をおよそ2割削減し、将来的には花粉の発生量を半分にする目標を掲げました。

■「花粉が飛ばないスギ」とは

注目されているのが「花粉が飛ばないスギ」。その研究が実は新潟で行われています。

【県森林研究所 伊藤由紀子主任研究員】
「こちらが新潟県森林研究所で開発した無花粉スギです。無花粉スギなので、雄花は普通のスギと同じようにできますが、無花粉スギは揺らしても雄花から花粉が出てきません」

この無花粉スギ。遺伝子の突然変異によって雄花に花粉が正常にできない特徴があるといいます。