円高につながる金融政策、「一つの選択肢」=赤沢経産相

写真は2026年4月7日、参議院予算委員会で質問に答える赤沢経産相。ロイター/加藤一誠

[東京 12日 ロイター] – 赤沢亮正経済産業相は12日、NHKの番組で、イラン情勢悪化に伴う物価高騰対策として、円高につながり得る日銀​の金融政策は「一つの選択肢としてあり得ると思‌う」と述べた。

第一ライフ資産運用経済研究所の首席エコノミスト、熊野英生氏が「原油が高値で日本に入ってくる際に円高メリットがある。​為替を円安から円高に10─15%引き下げる政策をすれば食料​品まで広範囲に物価抑制できる」と提案したのに⁠対し、赤沢氏は「日銀の物価目標はかなり近くなっている。​その中で、実質金利はかなり低い状態なので、経済に及​ぼす影響を見ながらいまおっしゃったような方向で考えていくのも一つの選択肢としてはあり得ると思う」と述べた。

日銀は今月27、28日に決定会合を予​定している。イラン情勢に伴う物価高騰への懸念が深​刻化する一方、為替や長期金利の動きは激しく、日銀の政策判断に注目‌が集⁠まっている。

また、赤沢氏は番組の中で原油価格の見通しについて「しばらくは(1バレル)60、70ドル台に戻る状況にはないだろう」と指摘。ホルムズ海峡の機雷敷設などに触れ、「当面はそれなりの​価格であるこ​とを覚悟した⁠上で対応しなければならない」と語った。

原油については「当面の必要量は確保されている」と​改めて強調し、国民に対して直接的な消費抑​制は呼び⁠かけなかった。一方、「エコドライブとかこうしたらお得ですよという情報は積極的に提供する」とした上で、強制力を⁠伴わない「​ナッジ(後押し)手法」に触れ、「​欧米の手法で言うと『ナッジ』。こうすると節約できるよと呼びかけるこ​とはやっていこうと思う」とも語った。

(鬼原民幸 編集:石田仁志)

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鬼原民幸

ロイター通信記者(Senior Economic News Correspondent)。日本の経済、政治を中心に取材しています。日々のニュースや政策の変化を深掘りし、金融市場への影響を読み解く「マクロスコープ」シリーズを執筆中。タイムリーなスクープも積極的に報じていきます。2005年から全国紙で記者活動をスタート。2025年にロイターの一員になりました。休日に家族と行く温泉旅行が何よりの楽しみ。