報道記者の女性に不同意わいせつの罪 岡山県警警視の男に懲役2年の実刑判決 弁護側は控訴する方針 岡山地裁
取材で自宅を訪れた報道記者の女性にわいせつな行為をした罪に問われていた岡山県警の警視の男に岡山地方裁判所は9日、懲役2年の実刑判決を言い渡しました。

送検される被告 岡山地検 2024年7月
不同意わいせつの罪で判決を受けたのは、岡山県警察本部の警視の男(59)です。
判決などによりますと、男は2024年5月の夜、岡山市の自宅で泥酔していた知り合いの女性(20代)に馬乗りになり、下半身をさわるなどのわいせつな行為をしました。女性は当時報道記者で取材のために男の自宅を訪れていました。
これまでの裁判では実際に行為があったかどうかを巡る証言・供述の信用性が争点となっていました。
2025年12月の証人尋問で女性は「勤務先と岡山県警で築いてきた関係性が壊れると思い一時はなかったことにしようと思った」「女性記者全員に対しての侮辱行為でできるだけ厳しい罰を望む」と訴えました。
検察側は「女性の証言は自然で具体的、関係者の証言とも整合するなど信用できる」「男が県民や岡山県警察の信頼を裏切った責任は重い」などとして懲役3年を求刑していました。
一方、男は2025年12月の初公判で「わいせつ行為を一切していません。私は無実です」などと一貫して無罪を主張。
弁護側は「女性は酩酊して性被害を受けたと誤認している可能性もある」「証言の信用性について疑問が残ることは明らかだ」などとしていました。

9日の法廷
9日の判決で岡山地裁の村川主和裁判長は「被害者の供述は具体的かつ感覚も交えたもので、飲酒の影響でわいせつ行為を誤認したとは考えにくい」「被告の供述は一貫性を欠いた不合理なものであり、自らの行いに真摯に向き合っていない」などと述べ、検察側の懲役3年の求刑に対し、懲役2年の実刑判決を言い渡しました。
弁護側は「結論ありきの判決」などとして控訴する方針です。
岡山県警はKSBの取材に対し「幹部職員が有罪判決を受けたことは極めて遺憾」「厳正に対処します」とコメントしています。
