共有

2026年3月31日 12:34

民俗博物館で収蔵品を保管しきれず 活用重視で『除籍』マニュアル案を策定 奈良県知事に提出

奈良県立民俗博物館 所蔵 2025年1月撮影

 奈良県の民俗博物館で収蔵品が収容しきれなくなっている問題をめぐり、有識者からなる委員会が資料収集や保存についての方針や登録抹消の際のマニュアル案などを30日、知事に提出しました。

 奈良県立民俗博物館は、大正から昭和にかけての生活道具や農具など、約45000点の資料を所蔵していますが、博物館の中に保管しきれず、廃校となった学校の校舎などに分散して保管している状況で、収蔵品の整理などを理由に、2年前から休館しています。

 これを受け、有識者からなる委員会は、約1年半にわたって検討を行い、資料収集や保存の方針のほか、資料の登録を抹消する「除籍」のマニュアル案などを取りまとめ、30日、奈良県の山下真知事に提出しました。

 除籍した資料については、教育への利用や他の施設への譲渡などを基本とし、「廃棄」は最小限にするとしています。

 委員長を務めた国立民族学博物館の日高真吾教授は、「ポイントとしては、安易な廃棄を行わないということと、せっかくある資源ですので、よりいい意味で色んな活用ができるような可能性を追求していきたいなということで、マニュアルをまとめさせていただきました」と知事に伝えた上で、報道陣に次のように話しました。

 「博物館の資料として登録されているものを、きちんと保存し、展示活用しながら次世代に継承していくというのを、博物館の通常の役割として、粛々とやってもらいたいということと、今回除籍をした後に、より積極的に学校教育や体験学習、ハンズオン展示など、体験型の活用ができるというルール作りにしましたので、存分に生かしながら、奈良の民俗博物館がいま持っている資料が、色んな形で皆さんに利用してもらえたら」

 奈良県立民俗博物館は、2028年度までに再開する方針です。

最終更新日:2026年3月31日 16:42

関連ニュース