中国は「天問3号」火星サンプルリターン計画について、今年中にフライトモデル開発段階へ移行する。
全国人民代表大会代表であり、「天問3号」ミッションのチーフデザイナーを務める劉継忠(リウ・ジージョン)氏は、全国両会(全国人民代表大会・中国人民政治協商会議全国委員会)の会期中にミッションの進展について、「プロジェクトでは主に初期試作モデルの開発を進めており、今年中にフライトモデル(正式試作)の開発段階へ移行する予定。各作業は順調に進んでいる」とした。中国新聞社が伝えた。
劉氏は、「天問3号は、人類初となる火星サンプルリターンの実現が期待されており、宇宙科学、宇宙技術、宇宙応用の質の高い融合発展を大きく推進する見込みだ」とした。
劉氏によると、同ミッションの主な科学目標には、生命の起源、火星の地質構造、火星大気などに関する研究が含まれる。具体的には、火星における潜在的な生命痕跡の探査や火星の地質および内部構造の調査、火星大気の循環と散逸プロセスの探査を行い、地球型惑星の居住可能性の進化研究に関する重要な発見が期待されている。
さらに劉氏は、「これまでの技術開発と詳細な検証を通じて、火星表面でのサンプル採取・封入、火星表面からの離陸・上昇、火星周回軌道でのドッキング、サンプルの捕獲・移送、惑星保護などの重要技術でブレイクスルーを達成した。現在は主に初期試作モデルの開発が進められており、今年中にフライトモデル開発段階へ移行する予定で、各作業は順調に進んでいる」と明らかにした。
劉氏は、「国内外の科学者が参加し、共に研究を進め、深宇宙探査技術の発展と工学的実践を不断に推進していくことを心より歓迎する」とした。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
