
銀相場の落ち着きと「7.00%」の維持。底堅い推移が続く
予想レンジ:8.95円 ~ 9.30円
メインシナリオ:底堅い(押し目買い優勢)
■ 概要
来週のメキシコペソ/円(MXN/JPY)は、底堅い展開を予想します。
先週、市場を騒がせた銀相場の乱高下が落ち着きを取り戻しつつあること、そしてメキシコ中銀が高金利(7.00%)を当面維持する姿勢を明確にしたことが、ペソ相場の強力な支えとなります。
一方、日本サイドでは衆院選後の「高市トレード(財政出動期待)」による円安圧力が根強く、下値ではスワップポイント狙いの買い意欲が旺盛です。週初に日本のGDP発表を控えますが、9.00円を割り込む場面があれば、そこは絶好の押し目となるでしょう。
■ 「底堅さ」を支える3つの要因
1. メキシコ中銀の「タカ派的」据え置き
最大の支援材料は、メキシコ中銀のスタンスです。2月5日の会合で政策金利を7.00%に据え置きましたが、注目すべきはその理由です。
中銀はインフレ目標(3%)への回帰時期を、これまでの想定から「2027年第2四半期」へと大幅に後ろ倒ししました。これは「インフレ退治にはまだ時間がかかる=高い金利を長く維持する」というメッセージに他なりません。
日本(0%近辺)との圧倒的な金利差は当面縮まらないことが確認され、キャリー取引(円売り・ペソ買い)の魅力が再評価されています。
2. 銀ショックの通過
先週のペソ相場を揺さぶったのは、世界最大の産出量を誇る「銀」の価格変動でした。
銀価格は一時121ドルの史上最高値をつけた直後、64ドルまで暴落するという歴史的な乱高下を見せましたが、直近では80ドル台まで急反発しています。
この「パニック的な売りの一巡」は、資源国通貨であるペソにとって好材料です。銀価格が現在の水準で安定すれば、過度なリスク回避姿勢が和らぎ、ペソの買い戻しが進みやすくなります。
3. 日本の政治情勢と「円安圧力」
日本国内では、衆院選での自民大勝を受け、市場は「積極財政・金融緩和維持」を織り込み始めています(いわゆる高市トレード)。
来週16日(月)発表の日本の10-12月期GDPが弱含めば、日銀の早期利上げ観測はさらに後退し、構造的な円安圧力がペソ円の下値を支えることになるでしょう。
来週の注目イベント
来週は週初の日本のGDPで円相場の方向性を確認し、週後半のメキシコ中銀議事要旨でペソの強さを再確認する展開となりそうです。
2/16 (月) 日本 10-12月期 GDP(1次速報)
結果が予想を下回れば、日銀の正常化期待が剥落し「円売り」要因に。
同日は米国が「プレジデントデー」で休場のため、夜間の流動性は低下します。
2/18 (水) 米国 FOMC議事要旨
米国の利下げペースに関するヒントに注目。ハト派的なら新興国通貨高(ペソ高)の追い風です。
2/19 (木) メキシコ中銀 金融政策決定会合 議事要旨
【来週の最重要イベント】 先日の「据え置き」決定の背景が公表されます。インフレ警戒(タカ派)姿勢が改めて示されれば、9.20円~9.25円方向への上昇トライが期待できます。
2/20 (金) 日本 1月 全国消費者物価指数(CPI)
■ 売買戦略:強気の押し目買い
【戦略】
基本は「下がったところを買う」スタンスで臨みたい週です。
【想定レート】
下値メド:8.95円 ~ 9.00円
銀相場が再び崩れない限り、この水準は強力なサポート帯です。ここへの下落は、金利差妙味を狙った買いが入る好機と見ています。
上値メド:9.25円 ~ 9.30円
メキシコ中銀議事要旨でタカ派姿勢が好感され、かつドル円が底堅く推移すれば、直近レンジの上限ブレイクを試す展開が視野に入ります。

メキシコペソ円 2時間足(出所;外為どっとコム 外貨ネクストネオ)
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