富士山の噴火に備え、山梨県が16日、全国で初めての実験を行いました。
木造住宅の屋根に火山灰が積もると、どのくらいの影響があるのか、安全性を科学的に検証しました。
【写真を見る】「灰は雪の5倍重い」 屋根に“火山灰” 富士山噴火に備え…全国初実験 住宅被害を調査 山梨
いつかは噴火するとされる富士山。
300年前の宝永噴火と同じ規模の場合、富士山周辺では50cm以上、甲府でも2cm以上の火山灰が降ると予想されます。
山梨県富士山科学研究所 吉本充宏研究部長
「雪との違いは解けないこと。(雪より)5倍くらい重いと思ってもらえればいい。例えば(降灰量が)30cmであれば、雪が150㎝たまった状態に近い」
国のガイドラインでは、降灰量が30cm以上になると、木造家屋に倒壊の恐れがあるとして、「原則避難」となっています。
こうした中、県富士山科学研究所は噴火時の避難対策に役立てるため、全国初の実験を行いました。
松永桃果 記者
「こちらにある住宅の屋根に、今から火山灰を乗せて、建物の安全性を検証します」
こちらは築50年の木造平屋の教員住宅を移築したものです。
実験では、建物内に荷重やひずみなどを調べるセンサーを設置。
そして…
松永桃果 記者
「重機を使い、火山灰が住宅の屋根に乗せられていきます」
乗せているのは、鹿児島から取り寄せた桜島の火山灰です。
ガイドラインで避難の基準となっている30㎝まで堆積させ、10センチごとに柱やはりなどにかかる負荷などを調べました。
その結果、屋根のはりには、最大2.7cmのひずみが確認されたということです。
山梨県富士山科学研究所 吉本充宏研究部長
「目に見えてこのくらいたわむと、かなり大きいと思う。なんとか耐えている状態だと思う。これが1日や1週間経つとどうなるか、今後見ていきたい」
今後は火山灰が積もった状態で雨や雪が降った場合など、様々な条件での調査を続け、結果を避難計画などに反映させます。
