東京国立博物館(東京都台東区)で「あそびば☺とーはく!」が1月16日から3月1日まで開催されます。期間中、本館特別5室は小学生以下の子どもと保護者のための「あそびば」となり、博物館ならではの仕掛けのなかでからだを動かしながら遊ぶことができます。
博物館で思い切り遊んで、未来を担う子どもたちに「楽しかった!」という気持ちを持ち帰ってもらうとともに、子ども連れの保護者が周囲に気兼ねなく過ごせる居心地の良いスペースをめざした企画です。
今年度のテーマは「日本のおめでたい模様」。富士や松竹梅、鶴亀、龍など縁起の良いモチーフをちりばめた会場で、遊びながら日本の文化に親しめるよう工夫されています。
あそびば☺とーはく!
会場:東京国立博物館 本館特別5室(東京都台東区上野公園13-9)
会期:2026年1月16日(金)~3月1日(日)
開館時間:10:00~16:45(最終入場16:30)
※土日祝日は事前予約制(予約は専用サイトで受付、予約開始は2026年1月上旬予定)。
入場方法等の詳細は東京国立博物館ウェブサイトにて告知予定
休館日:月曜日
※ただし2月23日(月・祝)は開館し、翌2月24日(火)は休館
観覧料:無料
(高校生を除く18歳以上70歳未満の方は当日の東博コレクション展観覧料が必要)
[東博コレクション展観覧料]
・一般1,000円、大学生500円
・高校生以下および満18歳未満・満70歳以上の方は無料。
※同時期開催の有料イベント等は別料金
対象:小学生以下のお子様とその保護者。
※18歳以上の保護者または引率者の方がお子様と一緒に利用します。
※お子様のみ、または中学生以上の方のみの利用は不可
※保護者1名につきお子様は最大3名まで、1グループ最大6名まで入場可能
詳細は、東京国立博物館公式サイトまで。
「博物館ならではのあそびば」を目指して
東京国立博物館(通称とーはく)に、子どもと一緒にのびのび楽しめる「あそびば」が期間限定ではじまります。博物館で思い切り遊んで、未来を担う子どもたちに「楽しかった!」という気持ちを持ち帰っていただきたい。そして、お子様を連れて来館した保護者の皆様にも、周りに気兼ねする必要がない、居心地の良いスペースを提供したい。そのような思いを込めた「博物館ならではのあそびば」です。
東京国立博物館は、館のビジョンのなかに「子どもが楽しめる場づくり・ユニバーサルデザイン」を掲げ、子どもから大人まで、すべての世代が文化財に親しむことができる博物館をめざして事業を展開してきました。「トーハクキッズデー」などの子ども向けイベントや、学生向けワークショップなど、さまざまな来館者層に向けた企画も好評を得ています。
そこで同館では、令和6年7月から10月にかけて「子育て世代を対象とした来館者・非来館者調査」を実施しました。その結果、子育て世代の来館満足度に強い影響を与える要因として、「インフラ整備」「恒常的な子ども・ファミリー向けの施策」「低年齢層(未就学児を含む)を重点ターゲットに設定した施策」「地域のなかの拠点としての機能」の4点が特に重要であることが分かりました。
今年度の「あそびば☺とーはく!」では、この調査結果と昨年度のあそびばで寄せられたメッセージや意見・感想を反映させながら、子どもと来館しやすい環境づくりが図られています。
あそびばキャラクター全11種類
6つのエリアで「日本のおめでたい模様」を体感
会場見取り図
①「とーはくふじ」
エリアでは、標高約1.7メートルの山型遊具「とーはくふじ」が会場中央に登場します。お正月に縁起の良い富士山をイメージした遊具で、登ったりすべりおりたり、楽しみ方はさまざま。日本人だけでなく、海外からの来館者にも「日本の博物館のあそびば」を感じてもらえる空間です。
②はつゆめボールプール
昨年度のあそびばで子どもたちに一番人気だったボールプールを拡充したエリアです。身長90㌢未満の浅いボールプールと、身長90㌢以上の深いボールプールという二つのエリアが用意され、鷹や茄子などおめでたいモチーフのボールを探しながら「はつゆめ」気分で楽しむことができます。
昨年度「あそびば☺とーはく!」のボールプールの様子
③あそびばみくじ
富士、松竹梅、鶴亀、龍などのおめでたいモチーフが描かれたおみくじを引くことができます。なぜそれらが「おめでたい」とされてきたのかを子どもに説明するきっかけにもなり、ラッキーモチーフとの出会いを通じて、子どもも大人も一緒に縁起の良さにふれることができます。おみくじの下部は「とーはくへのメッセージカード」になっており、壁に掛けられたメッセージは今後の企画や事業に生かされる予定です。
④カームダウンスペース
刺激から離れて静かに気持ちを落ち着かせたいときに利用できるエリアです。昨年度の利用者の声をもとに、位置やサイズ、出入口の扉の位置などが見直され、より使いやすい空間になりました。
昨年度「あそびば☺とーはく!」のカームダウンスペースの様子
⑤リラックスエリア
子ども向けの本が150冊以上並びます。気に入った本は本館1階のミュージアムショップで購入できるようになっており、遊びの合間にゆったりと読書を楽しめます。
とーはくでてがたアート
⑥ベビーエリア
「鯉が滝を登って龍になる」という故事をテーマにした、1歳以下の子どもと保護者が安心して過ごせるスペースです(2歳以上の子どもは利用できません)。
会場内には授乳やおむつ替えに利用できるベビーケアルームが2台設置されるほか、本館地下1階の多目的トイレにはおむつ用ダストボックスが設置されます。会場出口付近には約30台分のベビーカー置き場が設けられ、ベビーカーは畳まずにそのまま置くことができます。水分補給スペースも用意されており、飲食は会場外および展示室外の所定の場所で行うよう案内されています。
会場内の案内表示は日本語と英語で行われ(一部は中国語・韓国語も併記)、外国からの来館者にも利用しやすい環境づくりが行われています。
昨年度「あそびば☺とーはく!」の、ベビーエリアの様子
昨年度「あそびば☺とーはく!」のベビーケアルームの様子
関連イベントで「色」と「素材」にふれる
会期中には、無料で参加できるワークショップが予定されています(イベントは無料ですが、高校生を除く18歳以上70歳未満の方は当日の入館料が必要です)。
1.「石から絵具をつくろう」
日本の絵画作品にも用いられる岩絵具を、昔ながらの方法で石をくだいて手作りします。日程は2026年1月31日(土)10:30~11:30、対象は小学校4年生から6年生、定員12名(事前予約制・先着順)です。
昨年度「あそびば☺とーはく!」のワークショップの様子]
2.「紅花を使った紅色染め」
1500年以上前に中国から伝わったとされる紅花染めに挑戦します。酸とアルカリを使ってハンカチを鮮やかなピンク色に染める体験で、2026年1月31日(土)12:30~13:30、対象は小学校4年生から6年生、定員12名(事前予約制・先着順)です。
完成イメージ
3.「石から絵具をつくろう&紅花を使った紅色染め」
岩絵具と紅花染めの両方を体験できるプログラムで、顔料と染料の違いを学ぶことができます。2026年1月31日(土)14:30~16:30、対象は中学生以上(年齢の上限なし)、定員12名(事前予約制・先着順)です。
これら1~3のワークショップはいずれも、本館地下1階「みどりのライオン」で開催。主催は東京国立博物館と博物倶楽部、協力は青木正明(天然色工房tezomeya代表、京都光華女子大学短期大学部ライフデザイン学科准教授)です。エプロン等の貸し出しもありますが、必ず汚れても良い服装での参加が推奨されています。
4.シリーズ「わたしの場所」
では、「袋の発明―わたしの、あなたの、わたしたちの声を聴く」と題し、東京国立博物館の考古展示室の作品を出発点に、過去と現在、わたしとあなたの相反する想いを呼び起こす「ケア」にまつわるさまざまな声に耳を傾けます。小学生以下の子どもをもつ保護者を対象としたプログラムで、託児サービス付きで実施されます。
坂本夏海「袋の発明」のためのドローイング 2025年 ©Natsumi Sakamoto, Courtesy of the Artist
来場者プレゼントとオリジナルグッズも!
【数量限定!来場者プレゼント】
未就学児の子どもと一緒に来場した保護者には、協力企業ミキハウスのハンドタオルがプレゼントされます(先着3,000組、1組につき1枚)。
イメージ画像
「あそびば☺とーはく!」は、子どもたちが全身を使って遊びながら日本の文化にふれ、保護者も安心して過ごせるよう丁寧に設計された「博物館ならではのあそびば」です。富士山型の遊具やボールプール、おみくじやワークショップ、さらにはベビーエリアやカームダウンスペースまで、家族のかたちや子どもの個性に合わせてさまざまな過ごし方ができるのも魅力です。ぜひ、この冬、東京国立博物館で親子でのんびりとくつろいでみてはいかがでしょうか。(美術展ナビ)
