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2025.12.23 08:36
UchuBizスタッフ
和歌山を拠点に宇宙産業の実務力と人材を育てる新会社「WALL」が設立された。宇宙関連ベンチャー企業と地元企業6社が出資し、和歌山大学と人工衛星の設計・製造・運用をテーマにした共同研究を始める。2028年に和歌山県内からの人工衛星打ち上げを目指す。

WALLは人工衛星事業を通じて、技術を覚えるだけでなく企業が実際に技術を現場で使える形にする基盤づくりを狙う。出資企業には宇宙機の設計・製造を手がけるアークエッジ・スペースのほか、和歌山県内を中心とする複数の民間企業が名を連ねる。これまで地域企業が宇宙技術に関わる機会は限定的だったが、WALLでは出資企業自身が設計や試験などに参加し、実務スキルを高める仕組みを作る。
和歌山大学側は大型パラボラアンテナなど人工衛星データの受信・解析設備を持つ研究拠点として、衛星の開発と運用で得られる知見を教育と研究に結びつける。学生や研究者が実プロジェクトに関わり、衛星打ち上げ後のデータ利活用まで一連の流れを経験するカリキュラム構築を進める。
和歌山県東部の宇宙港「スペースポート紀伊」には民間ロケットの発射場が整いつつあり、地域内で人工衛星の打ち上げまで見据えられる地理的条件が整備されている。この環境を生かし、WALLは地域内で技術と人材が循環する体制の構築を進める計画だ。
WALLは設立当初の出資企業以外にも参加を募り、企業・大学・自治体が協力して宇宙技術を地域の日常的なインフラや産業に結びつける取り組みを目指す。
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WALL プレスリリース
