マウンセル・ハウス。Courtesy of Strutt and Parkerイギリスの貴族が代々継承してきたマウンセル・ハウスが、数世紀ぶりに売りに出されている。現在の建物の起源は14世紀後半にまでさかのぼると考えられている。地元の伝承によれば、チョーサーはここで『カンタベリー物語』を書いたという。
「ノース・ムーアの守護者(Wardwick of the North Moor)」になってみたい人はいるだろうか。あるいはジェフリー・チョーサーやアルフレッド大王、ジョン王、マティルダ女王が歩いた回廊を歩くことに興味はないだろうか。
もしそうなら、まさにうってつけの物件がある。
ロンドンから西へ約210kmのサマセット州に建つ邸宅、マウンセル・ハウスが、不動産会社Strutt and Parkerの仲介で、希望価格350万ポンド(約7億3000万円)で売りに出されている。

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13のベッドルームを備えるこの邸宅には、複数のユニークなバスルームのほか、バー(建物の中で最も古い部分だ)、図書室、舞踏室、ダイニングルームがある。これまで結婚式場や保養地、撮影場所としても使用されてきた。
マウンセル・ハウスは1770年代以降、スレイド家が保有しており、現在はベンジャミン・スレイド(Benjamin Slade)が当主だが、彼は、この邸宅を手放そうとしている。もちろん、適正な価格であればの話だ。
販売担当のオリバー・カスタンス・ベイカー(Oliver Custance Baker)は、Business Insiderにこう語っている。
「この邸宅が市場に出回るのは数世紀ぶりのことであり、邸宅の長い歴史における重要な節目となる。これは、イギリスの真の歴史の一部を所有できる、極めて稀な機会だ」
スレイドはこれまでにも、子どもがいないことや維持管理が容易ではないことを理由に、マウンセル・ハウスの売却、さらには無償譲渡さえ検討したことがある。実際、2005年には英紙ガーディアンに対し、「本当に骨の折れる仕事だ」と語っていた。
マウンセル・ハウスの息をのむような美しさと、その歴史を見ていこう。
マウンセル・ハウスは、13世紀に建てられた領主の邸宅だ
Courtesy of Strutt and Parker
希望価格350万ポンド(約7億3000万円)で売りに出されている
Courtesy of Strutt and Parker
この邸宅は、イングランドの田園地帯の中でも最上級の場所に建っている。敷地面積は約460アール
Courtesy of Strutt and Parker
主屋には13のベッドルームがあり、いずれも「歴史的な趣がある」「魅力にあふれている」と評されている
Courtesy of Strutt and Parker
邸宅の公式サイトによると、「ザ・バー(The Bar)」と呼ばれる箇所は、建物の中で最も古く、その起源は1066年以前にまでさかのぼるという
Courtesy of Strutt and Parker
Source: Maunsel House
14世紀以来、イギリスの多くの著名人がこの邸宅を訪れてきた
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チョーサーが『カンタベリー物語』を書いたという伝承も…
