
金沢美術工芸大生らが手作りした本を手に取る来場者ら=金沢市の県立図書館で
みんなで本を作って売ります―。金沢美術工芸大(金沢市小立野)の「ZINE PROJECT(ジンプロジェクト)2025」が5日、美大前の県立図書館で始まった。エッセーやイラスト、小説など多種多様の「好きなこと」「興味あること」にこだわって手作りした79点を展示、販売している。7日まで。
プロジェクトは今年で14回目。ホリスティックデザイン専攻の坂野徹教授が「教授の評価とは異なり、売れる、売れないという学外の評価軸も大切」と始めた。在校生のほか卒業生や社会人も出品している。
来館者が図書館外からガラス越しに見られるよう、窓際に作品を並べたり、装丁が際立つ展示をした。プロジェクトを準備した神谷門渡(もんど)さん(同専攻2年)は「魅力ある本がたくさんあるので、すてきな出合いの場になってほしい」と来場を呼びかける。
「365さんびゃく ろくじゅう ご」という365ページもの本を手掛けた加藤遥希(はるき)さん(同1年)は、「まず厚さにこだわった。祖父が、がんで亡くなるまでの1年間に書いた日記という架空の設定にした。日付しかない白紙のページや『また内視鏡』と書かれたページなどからストーリーを感じ取れるようになっている」と読みどころを紹介する。6日は午前10時〜午後6時。最終日の7日は午後5時半に終える。 (内藤哲宏)
