公開日時 2025年12月05日 05:00
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琉球新報朝刊
南西地域産業活性化センター(NIAC)は4日、2024年度中に沖縄に来県した中国本土からの観光客による経済効果は327億2400万円だったと発表した。宿泊を伴う空路客で比較すると、中国本土からの1人当たり観光消費額は13万6千円と最も高く、次いで台湾が11万3千円、韓国は那覇空港利用客が9万1千円、直行便のある下地島空港が10万8千円だった。
宿泊を伴わない海路客は滞在時間が限定的で、中国本土が2万7506円、台湾が2万8752円だった。
NIACが県文化観光スポーツ部の外国人観光客実態調査から分析した。
中国本土観光客からの観光収入は228億2600万円だった。うち直接効果は196億7600万円と試算。その生産過程から得られる誘発効果は130億円4900万円で、総合効果は327億2400万円、誘発倍率は1・43倍と試算した。
高市首相の「台湾有事」発言で、中国が日本への渡航自粛要請を講じていることに関連し、同様に中国が渡航自粛要請を発出した2010年9月の尖閣諸島中国漁船衝突事件前後の中国人観光客数の月別推移も分析した。
NIACは事件後の10月から翌年にかけて観光客数は減少に転じたのに対し、対前年同月比では変化がみられなかったことから「楽観的な見方をすれば、影響はほとんどみられなかった」と解説。今回の措置の影響については「中国側の動向次第では今回の試算結果よりも大きな機会損失になる可能性もある」と指摘した。(当間詩朗)