U-17ワールドカップで起きた日本とメキシコの奇跡

 

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FIFA U-17ワールドカップで、同じホテルに宿泊していた日本代表とメキシコ代表が信頼関係を築き、互いの健闘を讃え合ったって話が話題になってましたが、日本以上にメキシコでは大きく報じられ、FIFAもこれをたびたび伝え、各国メディアも「これぞスポーツ本来の姿だ」と絶賛しています。

素晴らしいエピソードですが、正直、「このくらいのことはまあまああるのでは?」と思ったりもします。しかし、「あり得ない奇跡」とまで評されていて、いかにこれまでスポーツ本来の役割が果たされてこなかったかの証左でもあります。

「そもそも同じホテルに宿泊し、同じ食堂で顔を合わせて食事をする状況自体がそうはないのか。U-17だから、予算の関係でそうなっただけか」と思ったのですが、オリンピックの選手村もそうです。

ただ、オリンピックの選手村では様々な競技が混在し、個人の行動に任せていることも多いので、同じ競技の代表同士が顔を揃えて同時に席につくことは稀でしょう。それとオリンピックでは、夜の祭典のため、個人と個人の交渉に余念のない選手も多そうです。夜の祭典も国籍を超え、言葉を超え、競技を超える交流なのですが、表立っては語りにくいですしね。

おそらく今回の大会では、他にも同じ環境にあったチームはいくつもあったはずで、なのになぜ他では起きず、日本代表とメキシコ代表では成立したのかを検討しておく意味があるだろうと思います。

その背景を「Number」が掘り下げています。

 

2025年11月23日付「NumberWeb」

 

メキシコは日本からの移民が築いた功績で、歴史的に親日的な人が多いことを挙げています。前に福田君が伝えてくれていたように、ここ数年、メキシコでは日本ブームであることも追い風になったでしょう。対する日本側もメキシコに悪い印象を抱いている人はあまりいない。これが米国になると、不法移民の代表国になって、メキシコ人に対する見方に蔑視も入ってきます。

このような国と国の関わりが選手にも反映されています。親や教師が日本に好意を持っていることで反発するのもいるにせよ、多数派はそれに従うってもんでしょうし、メディアの影響もあります。1人ならまた別として、20人も集めれば国が反映されます。

国から切り離した個人として存在することは難しいということでもあって、悲しくもありますが、この場合はだからこそ「奇跡」が成立したのだと思えます。

彼らが作り出した時間は今後にも影響するし、別競技でも日本とメキシコの関係を深める役割を果たし、国民全体の意識にもフィードバックされていきそうです。

 

 

中国・北朝鮮・韓国との間では成立しない関係

 

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これがきっかけで、メキシコ以外だとどことこの関係が成立するかを考えたのですが、日本側としては、相手が中南米でも北米でもアメリカ大陸のだいたいの国はイケるんじゃないですかね。アフリカでもヨーロッパでもオセアニアでも大丈夫か。ただ昨今はヨーロッパや南米の強豪との試合で日本代表が勝つケースがあるので、そこに何がしの抵抗があちらに生じることもありそうです。

アジアの場合、台湾やタイ、ミャンマー、シンガポールくらいまではスムーズに交流できるでしょうが、中東は難しい。ずるいことをやって来そう。中央アジア、南アジアもたぶん大丈夫だと思いますが、インドネシアは微妙。中国、北朝鮮、韓国はあっちもこっちも無理。

中国、北朝鮮、韓国だと、私がコーチでも、「挨拶くらいはいいけど、それ以上には交流するな。仲のいいふりをして情報を盗ろうとするからな。彼らが食べ物や飲み物をくれても絶対に口にせず、すぐ捨てろ。下剤が入っているぞ」と注意せざるを得ないです。

 

 

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