日本赤十字社佐賀県支部 上瀧達也

2025/11/25 14:20

 11月に入り肌寒く感じる日が増え、温かいお風呂にゆっくりつかりたくなる季節になってきました。しかし、これから本格的に寒くなる時期には、入浴時のヒートショックに十分注意が必要です。

 ヒートショックとは、急激な温度変化によって血圧が大きく変動し、心血管系に負担をかける現象です。この現象は、特に11月から4月にかけて、浴槽内と浴室の温度差が大きくなるために発生しやすく、心停止のリスクが夏に比べて約10倍も高まります。なかでも高齢者や心臓に持病を抱える方々は、特に気をつける必要があります。

 入浴中の事故を予防するためには、(1)浴室や脱衣所、廊下をあらかじめ暖め、浴室の外と中の温度差を小さくし、(2)湯温は40度程度としましょう。また、(3)長時間の入浴は避け(目安は10分程度)、(4)食後すぐの入浴や、アルコールが抜けていない状態での入浴は控えましょう。

 また、同居している方がいる場合は、(5)入浴前に同居者に一声掛け、入浴中であることを認識してもらうことや、(6)こまめに声掛けをするなど、様子を確認してもらうことも有効な予防策です。

 11月26日は「いい(11)風呂(26)の日」です。この機会に、入浴の環境や行動を見直し、快適で安全な入浴を心掛けましょう。入浴には疲れを和らげ、身体をリフレッシュさせる効果が期待できます。健康で安全に冬を楽しむため、ヒートショックへの理解を深め、予防策を実行していきましょう。