
焼夷弾が落ちた様子を表すパネルを見る飯田恭子さんと柴田恵美子さん(右)=魚津市の新川文化ホールで
体験者の証言などをパネルにまとめた展示「富山大空襲〜戦禍をこえて80年〜」の新川巡回展が20日、魚津市の新川文化ホールで始まる。7月に富山市で開催された同展の来場者から巡回展を求める声があり、開催する。24日まで。
富山大空襲は1945年8月2日未明、米軍のB29爆撃機が焼夷(しょうい)弾を投下し、2700人余りが亡くなった。3千人以上が来場した7月の展示で、約200人がアンケートに回答。「常設展がないので巡回してほしい」などの声があった。また、県東部の人からは「こっちでもやってほしい」との意見があり、魚津市での巡回展に至った。
主催した実行委員会の飯田(はんだ)恭子委員長(87)は7歳のころに空襲を経験した。神通川の川原まで一緒に避難した祖母が四つんばいになって飯田さんに覆いかぶさって焼夷弾から守ってくれたが、破片が飯田さんの左肩に入ったという。
7月の展示では体験者の証言や当時の写真を時系列でまとめたパネルを展示。満州事変から終戦までをまとめた内容に、巡回展では戦後の復興を伝える内容を追加した。
「8月15日で終わりではなかった。爆弾が落ちてこなくても人の生活に戦争がどう影響していたかを伝えている」と飯田さん。野草や虫を食べたことや焼けたトタンで小屋を作ったことなどを紹介している。
会場には体験者が当時の様子を描いた絵や平和への思いを書いたふせんを貼るコーナーもある。飯田さんは「戦争とは何か。庶民にとっての戦争がどういうものだったのかを知ってほしい」と話す。午前10時〜午後5時。24日は同4時まで。入場無料。 (長谷川竜也)
