公開日時 2025年11月10日 23:45更新日時 2025年11月11日 00:16

台湾前総統がドイツ訪問 欧州各国に連携訴え

 9日、ベルリンに到着した台湾の蔡英文前総統(中央通信社=共同)

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共同通信

 【台北共同】台湾の蔡英文前総統は9日、ベルリンを訪問した。ドイツを含む欧州主要国と台湾には正式な外交関係がない。蔡氏は講演で、台湾は民主主義を守るために中国に対抗していると強調。各国に連携を訴えた。蕭美琴副総統も9日まで欧州を訪問したばかりで、中国を意識した外交攻勢を強めている。

 関係者によると蔡氏はベルリンで10日、人権活動家や政治家が参加するシンポジウムに出席した。中国が台湾に対して軍事演習を含むさまざまな手段で脅威を与えていると指摘。「台湾は民主主義を守る最前線だ。どの国も明日には同じ状況になる可能性がある」と述べた。

 台湾出発前には「(台湾は)国際社会の信頼できるパートナーだ。民主主義と自由を守る決意を全世界に伝える」とフェイスブックに投稿した。

 中央通信社によると蔡氏は欧州連合(EU)欧州議会の元議員と面会し、民主主義や自由のほか半導体分野など経済協力に関しても話し合った。

 蕭氏も7日に日欧などの議員で構成する組織が欧州議会で開いた会合に出席し、台湾海峡の平和を訴えた。蔡氏は自身の訪欧を蕭氏からの「リレー外交」だと説明した。

 世界では中国と国交を結ぶ国が多く、台湾と正式な外交関係のある国は12カ国に減っている。蕭氏は台湾に帰着後「台湾は困難な境遇にいる。だが台湾の人々にも国際社会に参画する機会があってしかるべきだ」と述べた。

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