公開日時 2025年11月07日 05:00

沖縄の歌、全国へ 懸け橋30年 リスペクトレコード 記念アルバム、12日発売
登川誠仁(左から2人目)、大城美佐子(同3人目)らとともに笑顔を見せる高橋研一代表(右端)=2012年6月(提供)

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琉球新報朝刊

 沖縄の楽曲リリースを多く手がけるリスペクトレコード(東京都、高橋研一代表)が設立30周年記念アルバム「RESPECT! THE WORLD~30th Anniversary of Respect Record~」(税込み2530円)を12日に発売する。1995年の設立から30年にわたり、県外と沖縄の歌の懸け橋として活動し続ける高橋代表が沖縄音楽への思いなどを語った。
 滋賀県出身の高橋代表が沖縄音楽と出合ったのは16歳のころ。喜納昌吉&チャンプルーズによる「ハイサイおじさん」を聞いて「こんなにロックな沖縄音楽があるんだとすごく感動した」と振り返る。1990年にソニーレコード(現ソニー・ミュージックエンタテインメント)へ入社後、92年にネーネーズのメジャーデビューアルバム「ユンタ」の制作に携わったことがきっかけで、沖縄音楽とのつながりが深まっていく。
 95年8月にソニーレコードを退社し、同年10月に「リスペクトレコード」を立ち上げた。同社がこれまでに出した沖縄関係のアルバムは100枚を超える。沖縄民謡界のレジェンドとして親しまれる登川誠仁や大城美佐子、琉球交響楽団など多くのアーティストともに県外での沖縄音楽の普及に努めてきた。
 高橋代表は「県外出身の自分が、なぜこんなにも多くのたくさんの人たちと縁ができたのかは分からないが、すごくありがたいことだ」としみじみと語る。「沖縄の方々の思いを届けたい。アルバムが売れる、売れないということよりも、その人たちと一緒にできることがうれしい」と顔をほころばせた。
 今回の記念アルバムには「世界に目を向け、文化や思考の壁を超えてお互いにリスペクトし合おう」という思いを込め、沖縄だけでなく高橋代表がこれまで交流してきたフランスやハワイなど海外アーティストの曲も含む全20曲を収録した。
 「昔のようにCDがたくさん売れる時代ではないが、応援してくれる人たちがいる限りは、年に1枚でも沖縄音楽を制作して県外で沖縄の思いを伝え続けていきたい」。優しい笑顔の奥に、熱い思いをにじませた。(與那原采恵)

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