
呉竹文庫所蔵の北前船資料を紹介する展示=白山市の石川ルーツ交流館で
和磁石や船艦札■来春再オープンへPR 能登半島地震の影響で休館している白山市湊町の文化施設「呉竹文庫」が所蔵する北前船の資料を紹介する展示が、同市美川南町の石川ルーツ交流館で開かれている。来年4月の再開館に向けて、展示を通して呉竹文庫への関心を高める。 (中尾真菜)
呉竹文庫は、地元の北前船主だった熊田源太郎(1886〜1935年)が1922(大正11)年に設立した私設図書館。読書が好きで、収集した書籍を一般に公開しようと開館したという。建物は1990年に改修されたが、昨年の能登半島地震で壁のしっくいがはがれ落ちるなどの被害に遭った。現在は休館して改修工事を進めており、来年4月の開館を予定している。
展示では、羅針盤として使われた和磁石や、船の情報を記載した船鑑札など、北前船の仕事で使われた道具を中心に約10点を紹介。鉄道の登場などで北前船が衰退すると、北海道での漁業経営や銀行業などに乗り出すなど、熊田の生涯を解説するパネルや写真もある。
担当者は「呉竹文庫という施設があることや、町民に尊敬されていた熊田源太郎さんのことも知ってほしい。(同じ資料でも)古い建物で見ると展示の感じ方が違うと思う。来年にはぜひ呉竹文庫に足を運んでほしい」と話している。
11月9日まで。午前9時〜午後5時。入館は午後4時半まで。月曜(祝日の場合は翌日)休館。入館料は310円。中学生以下無料。
