
募金活動を繰り広げる学生たち(右側)=金沢駅兼六園口で
金沢駅など学生訴え 親を亡くしたり、障害で親が働けなかったりする子どもたちを支援するための奨学金を募る「第110回あしなが学生募金」の活動が18日、金沢駅兼六園口と金沢市の香林坊アトリオ前であった。兼六園口では、遺児の学生ら6人が「一人でも多く奨学金を必要とする遺児に届けたい」と訴えた。(山本義久)
兼六園口で募金活動したグループのリーダーは、公立小松大3年で臨床工学技士を目指す林芽生(めい)さん(21)。林さんは中学生の時、父が白血病で死去し、母がうつ病になったため卒業後は働こうと考えていたが、中学の先生から「あしなが育英会」(東京)の奨学金を教えてもらい、高校、大学に進学した。「誰も取り残されない未来を願っている。ご理解とご協力お願いします」と力を込めた。
あしなが育英会によると、物価高や格差などの影響から高校生を対象にした「高校奨学金」の申請数が増加している。2025年度の申請者は過去2番目に多い3217人だった。
これまでの募金活動をきっかけに多くの支援もあり、25年度は過去最多の1878人を高校奨学生に採用し、採用率は前年度比14・3ポイント増の58・4%まで上昇。ただ、申請者の41・6%に当たる1339人が不採用になった。県内でも、25年度は申請者24人のうち14人が不採用。申請者の増加に奨学資金が追いついていない現状となっている。
同会は現在、高校奨学生3487世帯を対象にした生活実態調査に取り組んでおり、速報値で54・5%の保護者が過去1年間に食料を買えなかった経験があったと回答。深刻な貧困と経済的支援の必要性がうかがえる。同会は、募金活動で救われる遺児がいるということを強く実感しており、活動を続けている。
募金活動は、19、25、26日も金沢駅兼六園口と香林坊アトリオ前で行われる。
