6日の市場でフランス資産が急落した。ルコルニュ首相の突然の辞任を受けた動きだ。政治危機を打開するには新たな選挙が避けられないとの見方が広がっている

  10年物フランス国債利回りは一時11ベーシスポイント(bp)上昇し、3.61%となった。これにより、ドイツ国債に対する上乗せ幅(スプレッド)は今年最も高い水準に達した。

  フランスのCAC40種株価指数は1.5%下落し、銀行株が最も大きな打撃を受けた。ソシエテ・ジェネラル、クレディ・アグリコル、BNPパリバはいずれも5%以上下落した。

  ユーロは対ドルで0.7%下落した。

  ルコルニュ氏の辞任は長引くフランスの政治危機の新たな一幕。今回の危機ではこれまでに複数の首相の退陣を招き、同国の資産市場を揺さぶってきた。 歴代首相が直面してきた最大の課題は、ユーロ圏で最も大きな財政赤字を抑制するために、歳出削減や増税など不人気な措置を盛り込んだ予算案を分裂した議会で通過させることにある。

  IGグループのチーフ・マーケットアナリスト、クリス・ボーチャンプ氏は「首相を1人失うのは不運だが、4人ともなれば重大な危機に見える」と述べた。「真の懸念は、統治能力を欠く首相が次々と交代する事態が、いずれマクロン大統領の辞任を招き、危機が一段と深刻化する可能性がある点だ」と指摘した。

  フランス国債はかつて、ドイツ国債と並ぶ安全資産とみなされていた。だが現在、10年物国債の利回りはユーロ圏で最も高い水準の一つとなっている。格付会社フィッチ・レーティングスは、ルコルニュ氏の就任から数日後にフランスの格付けをAA-からA+に1段階引き下げ、英国よりも低く、ベルギーと同じ水準にした。

  投資家にとって注目すべき指標は、仏独国債スプレッドだ。カンディリアムの最高投資責任者(CIO)、ニコラス・フォレスト氏は、スプレッドが100bpまで拡大し続ける可能性が高いとみている。

  「市場にパニックはないが、明らかに一部の投資家が売っている。国民議会の解散が現実味を増している」と述べた。

  ABNアムロ・インベストメント・ソリューションズのクリストフ・ブシェCIOは(パリ在勤)は「これ以上悪化するかどうかは明確ではなく、今後の政治的協議次第だ」と述べた。「ただ、今日はもちろん、驚きであり衝撃だ」と付け加えた。

 

原題:French Markets Sink Amid Growing Fears of Political Paralysis、French Assets Tumble, Euro Sinks as Prime Minister Lecornu Quits、French-German Spread Reaches Highest This Year as PM Resigns、France-Germany 10-Year Yield Gap Widens Most Since January(抜粋)

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