フィッチが仏国債格下げ、過去最低「Aプラス」 財政再建不安視

 格付け会社フィッチは12日、フランス国債の格付けを「AAマイナス」から「Aプラス」に引き下げた。写真はパリで2016年3月撮影(2025年 ロイター/Benoit Tessier)

[パリ 12日 ロイター] – 格付け会社フィッチは12日、フランス国債の格付けを「AAマイナス」から「Aプラス」に引き下げた。主要格付け会社によるAプラスの格付けは同国としては過去最低。

フィッチは格下げの理由について「今後数年間の債務安定化の見通しが明確でない」ためと説明。格付け見通しは安定的とした。

フランスのマクロン大統領は9日、議会の信任投票否決を受けて辞任したバイル前首相の後任に保守派のルコルニュ氏を任命。ルコルニュ氏は2年弱で5人目の首相となった。

フィッチは「この不安定さは政治システムが実質的な財政再建を実現する能力を弱める」とした。

ロンバール財務相はフィッチの格下げに留意しているとした上で、ルコルニュ首相が予算案承認と財政再建に向けて議員らと協議していると述べた。

フィッチの格下げは他の格付け会社による同様の措置の前兆の可能性もあり、投資家による売りにつながる恐れがある。

バイル氏が8月に信任投票を呼びかけて以降、債券市場ではフランスの借り入れコストがイタリアの水準に近づいた。イタリアは債務負担がユーロ圏で2番目に大きく、格付けもフランスよりはるかに低い。

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