中国で鉄鋼メーカーの業績が回復してきた。相次ぐ貿易制限でも鉄鋼輸出が底堅く推移しているほか、政府は過剰供給への対応に動いている。
不動産市場の低迷で需要が落ち込み、鉄鋼メーカーの多くは昨年赤字に陥っていた。しかし、今年に入り状況が改善しており、損失は縮小。先行きに対する見方も明るくなっている。
カラニッシュ・コモディティーズの中国担当シニアアナリスト、ディン・ヤン氏は「石炭やコークスを中心に原材料価格の下落ペースが鉄鋼価格よりも速く、製鋼の利益率は拡大した」と指摘。業界大手は生産抑制も寄与したとみていると付け加えた。

中国は主要産業の過剰生産能力への対応を強化する一方、企業利益を圧迫してデフレ圧力にもつながっている過当競争の抑制に乗り出している。7月の全国粗鋼生産量は8000万トンを割り込み、同月としては2017年以来の低水準だった。
今週決算を発表した鉄鋼メーカーで、馬鞍山鉄鋼と鞍鋼は赤字幅を縮小。宝山鋼鉄の上期純利益は7%増加した。
一方、安価な海外製品の流入を阻止するため、多くの国が反ダンピング関税を導入する中でも、中国の鉄鋼輸出は月間1000万トン近くを維持している。
原題:Chinese Steelmakers Show Signs of Recovery Amid Industry Shakeup(抜粋)
