観光体験を“場所”の制約から解き放つ──韓国スタートアップINTERFOが開発したXR観光プラットフォーム「RoRoRo」は、仮想空間で地域の文化・商業・人々をつなぐ新しい旅のかたちを提案。
江陵市の商店街をデジタルツイン化するなど、地域経済や高齢者支援にも貢献してきた同社は、日本の自治体・企業との共創を見据え、本格的に日本進出を目指す。
本記事は、韓国の有望スタートアップの日本進出と資金調達を支援する「Dive into Next Japan: つながる Next IT(*1)」プログラムの特集の一環。地域課題の解決にXRで挑むINTERFOの可能性に迫ります。
「 未来をつなぐ技術」INTERFOの挑戦

観光地に足を運ばなくても、その魅力に触れられる時代が到来しようとしている。 その最前線にいるのが、韓国・江陵発のスタートアップINTERFOだ。
INTERFOの代表であるチョ・ヨンマン氏は、人工知能を専攻したコンピューター工学博士課程修了者。 長年にわたり、AI・XR技術を用いた地域観光・文化体験のデジタル化に取り組んできた。
「INTERFO ― 未来をつなぐ技術」を掲げ、彼らはただの観光DXにとどまらず、 地域経済や文化資源の活性化、スマートシティの実現まで視野に入れている。
社会課題を“観光×XR”で解決する。INTERFOが描く未来地図
観光産業が抱える構造課題──情報発信の限界、地域格差、高齢化による移動制約。 これらの課題を一気に飛び越えるのが、INTERFOが開発したXR観光プラットフォーム「RoRoRo」だ。
地域・世代間のデジタル格差解消
実感型スマート観光の構築
AIによる災害通知や都市インフラの最適化
小規模事業者の販路支援とDX促進
地域文化のXR化によるブランド価値向上
観光を、地域の未来の中核に据える──その構想力と技術力がINTERFOの強みだ。
主要機能と技術的特徴:
顔・物体・音声・色・QRコードの認識機能
カメラ+LCDで視覚的な学習体験
自律走行型ロボット制御(特許取得済)
自社開発のコーディングソフトウェア(Web/アプリ/Chrome対応)
韓国・米国・中国における国際特許登録済み
“どこでも学べる”“誰でも学べる”という哲学を技術で体現している。
観光分野における課題と対応の方向性
1.観光トレンドの変化への対応
コロナ以降、パーソナライズされた観光需要が増加し、体験型・個別対応型のコンテンツが求められている。
2.観光DXによる競争力向上
従来の情報提供型観光の限界を超え、メタバースやデジタルツイン等を活用した双方向性の高いコンテンツ開発が急務。
3.地域商圏の活性化と小規模事業者支援
小規模事業者のマーケティング力を強化するため、ICT技術を活用したデジタルECプラットフォームが必要。
4.技術融合による市場拡張の可能性
3Dスキャン・デジタルツイン技術を用いたリアルなメタバース観光の実現と、地域経済の強化を目指す。
5.社会的価値の創出
地域文化資源・観光地のデジタルアーカイブ化を通じて、持続可能な観光基盤を構築
実際に訪れなくても、五感で旅ができる。「RoRoRo」とは何か?

RoRoRo(ロロロ)は“道(road)+人(people)+楽しさ(joy)”を融合した、 没入型のXR観光プラットフォームである。
利用者は、スマホやPC、XRデバイスを通じて、 江陵オリンピックミュージアムや地域文化財をまるで現地にいるかのように体験できる。
特徴:
実際の観光地・店舗・文化遺産を高精度にデジタル化し、まるで現地にいるような没入型体験を提供
VR/ARだけでなく、小規模事業者の実店舗と連携し、リアルな購買・訪問に繋げる仕組みを持つ
利用者と店舗がリアルタイムで対話・相談可能な機能を持ち、信頼性の高い購買体験を提供
3DマッピングやAR試着、店舗内部のバーチャル探索も可能で、既存VRツアーとの差別化を実現
地域経済の活性化とともに、個人ユーザーには高度なインタラクティブ体験を提供
まさに「観光×商業×テクノロジー」の融合を体現したモデルだ。
「RoRoRo」の成果──江陵から始まった観光のメタバース化
INTERFOは、江陵市・月化街にてRoRoRoのPoC(実証実験)を実施。 360°VR化された観光地や仮想店舗により、訪問客が現地にいなくても体験・購入・予約が可能となった。
地域祭りのメタバース化
博物館コンテンツの仮想化
地域文化財のデジタルアーカイブ化
といった公共用途でも展開が進んでおり、スマート観光の社会実装モデルとして注目を集めている。
INTERFOが日本市場を重視する理由
RoRoRoの次なる展開地として、INTERFOが強い関心を寄せるのが日本市場だ。
高齢化と移動制約 → 非対面型観光のニーズ拡大
地方創生政策 → スマート観光の社会実装土壌
メタバース・XR技術の受容性 → パートナーシップに期待
INTERFOは、日本の自治体や観光業界との協業を通じて、地域課題の解決に挑む構えだ。
共創パートナーを募集中──日本企業とのコラボの可能性
INTERFOは、以下のような日本企業・団体との協業を想定している:
観光・地域コンテンツを保有する企業/自治体 現実空間のスキャン、地域ブランド連携、観光資源のXR化
XRデバイス・UX技術を持つ企業 例:ソニー、パナソニックなどと協力し、デバイス連携によるUX最適化を目指す
Eコマース・決済基盤を持つ企業 例:楽天、ZOZO、GMO-PG等と連携し、信頼性のある商取引インフラを提供しUX向上を図る
INTERFOは「地域と人をつなぐ温かい技術」の実現に向けて、 共創パートナーとの対話を積極的に歓迎している。
グローバル展開・公共分野への応用──INTERFOの未来図
RoRoRoは、韓国国内での実績をもとに、次なる展開フェーズへ進もうとしている。
技術面:デジタルツイン、AI、リアルタイムストリーミング強化。ユーザー別おすすめやデータ連動マーケティング機能を拡充
サービス面:RoRoRoをSaaSモデルやB2Gモデルとして展開。仮想店舗の手数料、広告、分析レポート等で収益化
市場拡大:韓国で実証済のXR×商業モデルを、日本・台湾・シンガポール・UAE・欧州などに展開
公共分野:文化財のデジタルアーカイブ、博物館コンテンツ、地域祭りのメタバース化なども開発
地方の未来を技術で支える。そんなプラットフォームの進化が、今、動き始めている。
すべての“まち”に、デジタルでつながる未来を

INTERFOは、ただのXR企業ではない。
彼らのアプローチは、「人と地域と文化をつなぐ」ことに真摯であり、その技術は体温を感じられる社会実装型のソリューションだ。
RoRoRoは、観光・商業・市民が融合する、持続可能な地域活性のための“新しいインフラ”になるかもしれない。
INTERFOは日本を「ともに未来を創るパートナー」と捉え、
信頼される協業者となることを目指しています。
いま、地域の魅力を次世代に届けるためのテクノロジーが必要とされる時代。
その一歩を、INTERFOとともに踏み出してみませんか?
profile
企業名:株式会社INTERFO
設立:2009年/本社:韓国・江原特別自治道 江陵市
代表者:チョ・ヨンマン
*1:「Dive into Next Japan: つながる Next IT」とは:韓国人工知能・ソフトウェア産業協会が主催する、韓国デジタル革新企業の実質的な日本進出機会と資金調達機会を創出することを目的としたビジネスプログラムです。
