2025年8月19日 17:58

大阪・道頓堀で消火活動中の消防隊員2人が死亡した火事について、大阪市の横山英幸市長は19日、「大阪市内の全ビルを点検するというのは、市のリソース的には現実的ではない」との見解を示した上で、「把握できている不備がある項目について、可能な限り早急に是正するよう対応を指示した」と話しました。
■現場ビルは2年前に火災報知機の不備など6項目の法令違反
18日、大阪市中央区宗右衛門町の飲食店などが入るビルで起きた火災では、消火活動中にビルの中に取り残された消防隊員の森貴志さん(55)と長友光成さん(22)が死亡しました。
大阪市によりますと、火元とみられるビルは2023年、消防の立ち入り検査で、年2回の避難訓練を実施していないことや火災報知機の不備など6項目で法令違反が見つかり、行政指導を受けていたことが判明。指導を受けた後も、一部は改善されていなかったということです。
横山市長は、「数年前には北新地でも不幸な事故があり、大阪市は非常に建物が多い町。少しでもそのリスクが下がるように、日頃の点検や少なくとも法令には合致した状態にすべての建物がなってもらうように取り組みをしないといけない」と語り、「把握できている不備がある項目について、可能な限り早急に是正するように何か対応が取れないのか指示を出している」と明かしました。
■燃え移った建物の5階部分で天井崩落 6階に退避後に逃げ場なくなったか
また、死亡した2人の隊員が見つかった経緯について、横山市長は、「(火が燃え移った7階建ての建物の)5階部分で消火活動中に天井が崩落し、隊員が2手に分かれ、(死亡した隊員らは)6階に避難し、呼吸の問題で亡くなったと考えられる」と明かしました。もう一つのグループは崩落後に出口に向かうことができたものの、死亡した2人の行方が分からなくなったことから、捜索を行ったということです。
大阪市は21日にも調査委員会を立ち上げる方針で、横山市長は「再発防止に努めるというのが大事。できるだけ正確に状況を把握の上、可能な限り早く進めていきたい」と語りました。
最終更新日:2025年8月19日 18:35
関連ニュース
