公開日時 2025年08月11日 05:00

上水道 旧式管撤去へ 京都漏水事故受け国内1万キロ
破損した上水道管=4月、京都市下京区(同市上下水道局提供)

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琉球新報朝刊

 国土交通省が、老朽化で耐久性が低下し、破損のリスクが大きい「鋳鉄」製の上水道の旧式管を全て撤去する方針を決めたことが10日分かった。京都市で4月に発生した漏水事故を受け、同型管の更新を急ぐ必要があると判断した。国内の総延長は約1万キロと推定。このうち、災害時の住民避難や物資輸送で使う緊急輸送道路下は2030年度、浄水場や配水池などとつながる基幹的な管路は35年度までに撤去・交換する。管理する全国の自治体に更新計画作成を求めた。
 鋳鉄は鉄を含む合金で、1960年代ごろまで全国の水道管で多く用いられたが、衝撃に弱く、老朽化で破損しやすくなる。自治体は、耐久性に優れた「ダクタイル鋳鉄管」などへの置き換えを進めている。
 国交省の担当者は、緊急輸送道路で漏水が起きると、陥没や浸水で円滑に通れなくなり、物資輸送や人命救助が遅れると指摘。「放置すると地震などで破損し、大規模な断水にもつながる。早急に交換が必要だ」と説明した。
 京都市の漏水事故は設置から60年以上が経過した鋳鉄管の損傷が要因。幹線道路の国道1号で交通が一時規制され、付近の住宅では浸水被害も生じた。破損した管は、市が今年11月までに交換する予定だった。1月に埼玉県八潮市で起きた下水道破損を要因とする道路陥没を受け、政府は老朽上下水道管の更新を早める方針を掲げた。漏水による影響が大きい水道管約600キロで41年度までに完了するとした。

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