プーチン大統領とトランプ米大統領が向こう数日以内に首脳会談を行うと、ロシア大統領府が7日発表した。
インタファクス通信が7日報じたところによると、両国は会談場所で合意し、来週の首脳会談実現を目標に「米国側と具体的な問題の作業に入った」と、ウシャコフ大統領補佐官(外交政策担当)が記者団に説明した。会談の開催地は追って明らかにすると、同氏は述べた。
この前日、プーチン氏は米国のウィトコフ特使と約3時間にわたり会談し、ウクライナでの戦争について協議。トランプ氏は8日までにプーチン氏がウクライナでの停戦に合意しなければ、ロシア産原油の購入国に「2次関税」を課すとどう喝していた。
会談の知らせに、欧州株の指標であるストックス欧州600指数は一時0.9%高と上昇。ウクライナ復興関連銘柄で構成するUBSの指数は一時3.2%上昇し、中でもライファイゼン・バンク・インターナショナル(RBI)が11%高。一方、ゴールドマンの欧州防衛関連銘柄の指数は4.9%下落した。
ユーロは1.17ドル近辺まで急伸したが、1.168ドル前後まで上げを縮めた。他の欧州通貨も買われ、ポーランド・ズロチはドルに対して一時0.6%高となった。
首脳会談の発表が「ユーロと他の欧州通貨を押し上げている」と、クレディ・アグリコルCIBのG10為替調査・戦略責任者、バレンティン・マリノフ氏は指摘。「トランプ・プーチン会談の詳細は不明だが、6日から進展があった様子はウクライナでの戦闘がついに終わり、復興期間に入るとの前向きな兆しとして捉えることもできる」と述べた。
ウクライナのドル建て債は上げを拡大し、ブルームバーグが追跡調査する侵攻・フロンティア市場のうちで最も上昇率が大きい。
モスクワ証券取引所の代表的な株価指数は一時5%余り上昇し、西側の制裁対象となっているガスプロムやノバテク、アエロフロートなどが買われている。
ウシャコフ氏によると、ウィトコフ氏はプーチン氏とトランプ氏にウクライナのゼレンスキー大統領を交えた3者会談も提案した。この提案にロシアはコメントしなかったという。ロシアはまず、プーチン氏とトランプ氏の会談に集中したい考えだと、ウシャコフ氏は説明した。
トランプ氏は6日、プーチン氏およびゼレンスキー氏と近く会談する「極めて高い可能性」があると述べていた。
事情に詳しい関係者によると、トランプ氏は同日にゼレンスキー氏や同盟国首脳と電話会談を行い、プーチン氏との首脳会談を検討していると伝えた。トランプ氏は停戦の可能性を前向きにみているという。
トランプ氏はまた、領土交換の議論をすることを条件にプーチン氏は和平交渉に応じる用意があるとも示唆したと、関係者は語った。
会談「恐れず」
これに対しゼレンスキー氏は、和平を実現するための会談をウクライナは「恐れない」とし、2回の2者協議と1回の3者協議を検討しているとX(旧ツイッター)で表明した。
プーチン氏は2014年に違法にロシアに編入したクリミアに加え、ロシア軍が完全には制圧していないドネツク、ルハンシク、ザポリージャ、ヘルソンのウクライナ4州の領有権を主張している。
米国は以前、合意の一部としてクリミアをロシア領として承認し、ロシア軍が占領する他のウクライナの一部地域を事実上割譲することを提案していた。この提案によると、ザポリージャとヘルソンの一部地域についてはウクライナに返還される。
プーチン氏とウィトコフ氏の会談では露米関係も協議され、「完全に異なる、互恵的なシナリオ」の下で関係を発展させることができるとの見方も示されたと、ウシャコフ氏は語った。
原題:Russia Says Putin-Trump Summit to Take Place Within Days (2)、Zelenskiy: Two Bilateral, One Trilateral Leader Meetings Mulled(抜粋)
(第3段落以降に情報を加えます)
